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ノルニルに関する古ノルド語の出典元が多数残っている。ほとんどの重要な出典は、『散文エッダ』(スノッリのエッダ)と『詩のエッダ』である。前者が古い詩に加えて12世紀から13世紀にかけての族長であり学者であるスノッリ・ストゥルルソンによって改作された物語、説明、解説を含んでいる一方で、後者はノルニルが頻繁に引き合いに出される古い詩を含んでいる。
 
=== 伝説のサガ ===
[[ファイル:Nornorna_spinner_ödets_trådar_vid_Yggdrasil.jpg|thumb|300px|ノルニルは[[ユグドラシル]]の根元で[[運命]]の糸を紡ぐ。彼女たちの足元に、[[ウルズの泉]]があり、世界中にいるすべての[[ハクチョウ|白鳥]]を生んだとされる2羽の白鳥がいる。]]
{{仮リンク|サガ#伝説のサガ|en|legendary saga|label=伝説のサガ|preserve=1}}のいくつかも、ノルニルについて参考になることを含んでいる。『[[ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ]]』は、『[[フロズルの歌|フレズの歌]]』([[:en:Hlöðskviða|Hlöðskviða]]。『フン戦争の歌』とも)と呼ばれる詩を含んでおり、そこでは、ゴート族の王{{仮リンク|アンガンチュール|en|Angantyr}}が、フン族であり彼の腹違いの兄弟である{{仮リンク|フレズ|en|Hlöd}}によって指揮されたフン族軍の侵攻を破る。彼の姉妹、{{仮リンク|楯の乙女|en|shieldmaiden|label=盾持つ乙女|preserve=1}}の{{仮リンク|ヘルヴォル|en|Hervor|preserve=1}}が犠牲者の1人と知っているアンガンチュールは、彼の兄弟の死んだのを直視し、ノルニルの残虐さを嘆く。
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:32. Bölvat er okkr, bróðir,
:bani em ek þinn orðinn;
:þat mun æ uppi;
:illr er dómr norna."<ref>[http://www.heimskringla.no/original/edda/hlodskvida.php ''Hlöðskviða''] 標準化された綴りによるテキストのGuðni Jónssonの版。</ref>
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:大意
::ノルニルの与えた運命は厳しく、我々はお前たちの殺害者となり罵られる。
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より新しい時代に成立した伝説のサガにおいて、たとえば『[[ノルナゲスト|ノルナゲストの話]]』と『{{仮リンク|フロールヴ・クラキのサガ|en|Hrólfs saga kraka}}』で、ノルニルは{{仮リンク|ヴォルヴァ|en|völva|preserve=1}}(魔女、巫女)と同義だったようである。『ノルナゲストの話』では、彼女たちは彼の運命をかたちづくるために英雄の誕生の時に到着するが、ノルニルは運命の織物を織るとは説明されず、代わりに、巫女(''vala''、''völva'')の同義語としてあっさりと現れる。
 
書き残された最近の伝説のサガの1つ、『フロールヴ・クラキのサガ』は、単に凶悪な魔女だとしてノルニルについて語っている。邪悪な{{仮リンク|半エルフ|en|half-elf|preserve=1}}の王女{{仮リンク|スクルド|en|Skuld (princess)|preserve=1}}が{{仮リンク|フロールヴ・クラキ|en|Hrólfr Kraki|preserve=1}}を攻撃すべく彼女の軍を集める時、死せる戦士に加えて、エルフとノルニルも軍勢に含まれる。
== 脚注 ==

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