=== 宮滝に関する伝承 ===
丹生都比売神社(和歌山県伊都郡かつらぎ町)の宮滝には「6月の晦日に丹生都比売神社の神主が社人6人を率いてその日まで食べなかった「きゅうり」を宮滝にお供えして神事を行い、神事後に村の子ども達がその「きゅうり」を食べると疱瘡が軽くなったと」という言い伝えがある<ref>[http://sanpo58gaku.jugem.jp/?eid=227 三谷坂登拝<高野山参詣道 三谷坂~町石道~雨引山>]、楽人の山歩道(最終閲覧日:22-10-04)</ref>。
=== 祇園信仰 ===
[[スサノオ]]([[牛頭天王]])を祭神とする八坂神社の神紋が木瓜であり、キュウリの切り口と似ていることから、祭礼の期間はキュウリを食べないという地方(博多の博多祇園山笠など)もある。八坂神社がある福井市網戸瀬町ではキュウリ栽培を行なわない<ref name=fukui>[http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/79275.html キュウリを育てては絶対ダメな町 風習受け継ぐ福井市網戸瀬町]福井新聞、2015年9月9日</ref>。毎年7月14日にはキュウリ祭りが行なわれ、この日は食べることも禁じられる<ref name=fukui/>。
=== [[河童]]との関連 ===
キュウリは河童の大好物だとされ、キュウリの異称となっている(かっぱ巻き、かっぱ漬け)。
=== きゅうり加持 ===
コナ高野山大師寺の'''きゅうり加持祈祷会'''に供えられたきゅうり(2014年7月)。寺によっては、きゅうり加持祈祷会できゅうりを食されることはなく、むしろ[[ウナギ]]が食されて、この日に供えられた各きゅうりは、あらかじめ信徒から寄せられた願い事を書いた紙を、後に僧侶がひとつずつ時間をかけてきゅうりに挟み込んでいくのに使われる。
=== お盆の風習 ===
* お盆の期間中には、故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、「精霊馬」と呼ばれるキュウリやナスで作る動物を用意する。4本の麻幹あるいはマッチ棒、折った割り箸などを足に見立てて差し込み、馬、牛とする。キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように。ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いが込められている。
== 参考文献 ==