* ハイヌウェレは芋に化生したのみだが、記紀神話の女神は穀物、蚕、動物など、様々なものに化生している。
等の相違点があるため、おそらく弥生の稲作文化が入ってきた時に、稲作文化の人々が先住の芋女神のハイヌウェレ神話を'''改変して、上書きし'''、記紀神話に結実させたことも事実であるだろうと考える。純粋な縄文の芋女神の神話と、弥生以降の上書きされた部分を分離することが、縄文と弥生の文化を理解するために必要と考える。
縄文の「土偶破壊儀礼」は、要は'''死者の再生のために土偶の完全性を損ない身代わりとした'''という思想であると思う。神になにがしかの「代わりになるもの」を捧げて、その見返りに再生を求めた、といえる。[[畝尾都多本神社]]には、神に'''酒'''を捧げて高市皇子の再生を祈った、という逸話があるので、'''土偶(要は芋)'''を捧げる代わりに'''酒'''を捧げる、というのは、立派な''縄文中期の土偶破壊儀礼に当たる考古資料''だと個人的には思う。
== 参照 ==