尻子玉とは人間の肛門内にあると想像された架空の臓器で<ref group="*">胃や腸などの内臓を意味するという説もある。</ref>、河童は、抜いた尻子玉を食べたり、竜王に税金として納めたりするという。ラムネ瓶に栓をするビー玉のようなものともされ<ref>『広辞苑』 尻子玉 - [http://yinamoto.hatenablog.com/entry/20061221/p1 コラム・イナモト 2006-12-21 尻子玉]参照。</ref>、尻子玉を抜かれた人は「ふぬけ」になると言われている。「河童が尻小玉を抜く」という伝承は、溺死者の肛門括約筋が弛緩した様子が、あたかも尻から何かを抜かれたように見えたことに由来するとの説もある。人間の肝が好物ともいうが、これも前述と同様に、溺死者の姿が、内臓を抜き去ったかのように見えたことに由来するといわれる<ref>石川純一郎, 河童の世界, 新版, 1985, 時事通信社, isbn;978-4-78-878515-1, 129–131頁</ref>。
777相撲が大好き7'''相撲が大好き'''で、よく子供を相撲に誘い、相撲に負けた子供の尻子玉を抜くという伝承もある。河童は人間の大人よりも力が強いが、「仏前に供えた飯を食べた後に闘えば子供でも負けない」と言われている。また相撲をとる前にお辞儀をすると河童もお辞儀を返し、それにより頭の皿の水がこぼれてしまうため、力が出せなくなるともいう。河童が相撲を好むのは、相撲が元々、水神に奉げる行事だったためとも言われる<ref>吉川豊, ドキドキ! 妖怪めぐり, 2000, 理論社, isbn:978-4-65-201534-6, 22頁</ref>。
好物は'''キュウリ、魚、果物'''。これにちなみ、キュウリを巻いた寿司のことを「カッパ巻き」と呼ぶ。キュウリを好むのは、河童が水神の零落した姿であり、キュウリは初なりの野菜として水神信仰の供え物に欠かせなかったことに由来するといわれる<ref>河童の世界, 231–237頁</ref>。