だから、誰がこまどりを殺したのかはさておき、「殺される女神」の物語と、「農作物をもたらした女神」の物語は、本来別々のものであったものが、一つに纏められたものなのだと思う。だから、狭姫やギリシアのデーメーテール女神のように、「農耕の女神」であっても、殺されない女神はいくらでもいるのである。
そして、「女神が殺されるパターン」では、かぐや姫のように例外もあるが、「瓜子姫」のように、'''女神が植物の化身としての性質が強い場合'''に、死に至ることが多いのだと感じる。に、死に至ることが多いのだと感じる。また、'''狭姫とハイヌウェレの神話があることが、神話発生の初期においては、「上位の女神が下位の女神を農耕神として地上に降ろした」という神話が、中国南部にあった証拠'''と思えるのである。
== 扶桑と養蚕 ==