ヘピト
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[要出典] ヘピトはフルリ人の天空の女神である。この女神はライオンの背に立った姿で描かれる。ヘピトはヘバトと同じ神かあるいは、ヘバトの一相であったのであろう。この女神はローマ時代になってもまだ小アジアのコマナ（ヒッタイト時代のクマンニ）で信仰され続けていた。ローマ人はヘピトをローマの戦争の女神ベローナと同一視していた。
私的解説
カッパドキアのコマナは、フルリ人の天候神テシュブ信仰の中心地であった。ヘピトという名は、ヘバトと同系統であり、おそらく太陽女神かつテシュブの配偶神として扱われていたのではないかと思われる。その一方、フルリ人の戦争の女神といえばシャウシュカ女神であるが、この女神もテシュブの配偶神とされることがある。シャウシュカもその名と性質から太陽女神であると考えられるため、シャウシュカ-ヘピトがフルリ人固有の太陽女神であったのではないかと思われる。
