クク

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クク(Kuk)(ケク(KekあるいはKeku))は、古代エジプト神話における「原始の闇」を神格化した神である。オグドアドの創世神話でこの神の名は「暗闇」を意味する。概念的にはククは「雌雄同体」であるようにみえる。この神の女性形は「カウケト(Kauket) (あるいはケケト(Keket))」であり、それは単に「クク(Kuk)」という言葉の女性形に過ぎない。[1]

オグドアドにおける四組の対神の概念においては、男性形の神は「蛙」あるいは「蛙頭の男性」として現され、女性形の女神は蛇あるいは蛇頭の女性として描かれる。暗闇の象徴であるため、ククは不明瞭さ、曖昧さ、混沌さをも表象した。また、そのために光が存在する以前に生じ、光をもたらしたものとも考えられた。[2]

私的解説

時代が下るとヘルモポリスの主神は暁の神トート(アケル)に移行し、この神は世界が終焉する際に、オグドアドを目覚めさせるとされている。このように「新しい世界の光をもたらす直前の暗闇」を意味するという点で、ククとカウケトは「アケル」すなわち後のトート神とよく似た性質を有する神といえる。
彼らのヒエログリフを見ると「アケル」に使用されるのと同じく「太陽」を意味する「平たい器」が主に使われている。すると「蛇」が「月」である、という文化があった一方で「蛙」が「太陽」である、とみなされる文化が存在したことがわかる。
太陽神ホルスのヒエログリフも「Khk」と読みうることは以前に述べたが、そうするとホルスの本来の名も「蛙の太陽」に属する名前といえそうである。ホルスは古い時代には、宇宙全体を示すような巨人のような神と考えられており「太陽と月の両目を持つ男性」とされていたことから、その神名には「人間の頭部」が使用される場合があるが、どうやらこの頭部は「太陽」としての属性が強く、一部に「月」を含む「神の頭」といえそうである。「暁」を示す鴾のアケル神は、当初はククの「片方の目」という存在であったのかもしれないと感じる。この神の本体が蛙であったとしても、太陽や月は天空を飛ぶものであるので、その場合には翼を持つ鳥に例えられたのであろう。

関連項目

References

  1. Seawright, Caroline. "Kek and Kauket, Deities of Darkness, Obscurity and Night". Retrieved 2008-08-22. "He was the god of the darkness of chaos"
  2. Seawright, Caroline. "Kek and Kauket, Deities of Darkness, Obscurity and Night". Retrieved 2008-08-22. "He was the god of the darkness of chaos"

外部リンク

Wikipedia

原文