=== 食人の神 ===
彼女は人を飲み込んで'''食人'''を行う神である。それだけでなく、それをある意味作り替えて体外に出すので一種の「造形の神」といえる。「化生を生じる神」、魔術師的な神でもある。これが、彼女が「殺されて、その死体から世界が作られた」となれば、彼女自身が「化生させられる神」に変化してしまうことになることが分かる。「被化生神」の性質が強くなるにつれて、女神の地位が低下していくのであろう。
ともかく、「人を食べて、その相手を支配する」という思想は、時代が下ると「壺」に支配したい相手の魂を閉じ込めて、それをなにがしかの「蠱(おそらく蛇のような長いもの)」と習合させて自分に結びつけ、支配しようとする、といういわゆる「'''蠱毒'''」という思想に発展していくように思う。またなにがしかの宗教に入信する際に、共食したり、誓いを立てたり、というような「結びつける」作業にも広く展開しているのではないだろうか。そして、宗教的な概念に限らず、一般的な入社式とか入学式、その反対の退社の慰労会とか卒業式、という文化へとつながっていくように思う。
=== 男の産婆 ===