[[ファイル:Raijin3.png|thumb|300px|太陽神石刻(城背渓文化)。1999年湖北省秭帰県東門頭遺跡出土。高さ105cm、幅20cm,厚さ12cm。湖北文物考古研究所蔵。<ref>[http://abc0120.net/words/abc2007071401.html 考古学用語、太陽神石刻]</ref>。紀元前6000年頃?(石刻の右側の絵文字のようなものの詳細は不明)。[[伏羲]]の原型と考える。<ref>個人的には「太陽神」という表現が非常に不適切な神であると思う。</ref>]]
[[ファイル:Anonymous-Fuxi_and_Nüwa3.jpeg|thumb|300px|伏羲氏と女媧氏。<br />女媧が天、伏羲が地を示す。]]
'''伏羲'''(ふくぎ'' Fu Hsi'' または ''Fu Xi''、上代中国語で*pruk-khi、*pruk-s-i、*bɯk (伏) *ŋe (羲) と推定される)は古代中国神話に登場する神または伝説上の帝王。'''宓羲'''・'''庖犧'''・'''包犧'''・'''伏戯'''などとも書かれる。'''伏義'''、'''伏儀'''という表記も使われる。三皇の一人に挙げられる事が多い。姓は風。兄妹または夫婦と目されるという表記も使われる。伏羲はは包牺(ほうせき、Bāoxī(バオシー)、上代中国語:Páoxī)、宓羲(ふっき、FuXi)としても知られている。 三皇の一人に挙げられる事が多い。姓は風。兄妹または夫婦と目される[[女媧]](じょか)と共に、'''蛇身'''人首の姿で描かれることがある<ref>袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 108-115頁</ref>。
太皞(たいこう、上代中国語でthas ghuwあるいはtʰaːɡ ɡ̊uː)と呼ばれることもある。
伏羲と[[女媧]]の伝承はミャオ族、ヤオ族、トン族、イ族などでも語り継がれてきた<ref>袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 108頁</ref>。
== 名前 犬神としての伏羲 ==伏羲はは包牺(ほうせき、Bāoxī(バオシー)、上代中国語:Páoxī)、宓羲(ふっき、FuXi)としても知られている。河南省東部の漢族に、[[槃瓠]]とほぼ同じ話が伏羲の故事として語られている。物語の終盤で伏羲犬は <blockquote>甕に入り、「百日たったら人形になる。」と言って甕を覆わせた。ところが公主は待ちきれず九十九日目に甕の蓋を開けてしまった。犬は人形となっていたが、頭だけがまだ犬のままだった。犬は公主を妻にして漢族の祖となった<ref>中国の伝承曼荼羅、百田弥栄子、三弥井書店、1999年、p188、189</ref>。</blockquote>
== 概要 ==
西北にある華胥(かしょ)国の娘が雷沢(らいたく)の地で大きな足跡を踏み、その時に宿した子が伏羲であったとされる。五行では東方・春・木徳をつかさどる<ref name="中国">袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 116-124頁</ref>雷沢にあった大きな足跡は、何者によるものかは明確にされていないが、'''雷神'''または天帝のものではないかとの学説がある<ref>出石誠彦 『支那神話伝説の研究』 中央公論社 1943年 147-148頁</ref>。
=== 私的考察 私的考察・概要 ===
母親が「'''雷沢'''」に感応して子供を産んだ、というのだから父親は'''雷神'''といえよう。台湾の伝承に「ハールス」という巨人神が出てくるが、伏羲の名は「ハールス」や「'''[[プルシャ]]'''」に近い名なのではないだろうか。
伏羲・女媧神話では、彼らの父は雷神と親しいけれども、雷神は彼の父とはされない。おそらく、'''伏羲父'''と'''伏羲'''は元は「一人の男性」と考えられていたものを「父と子」に分けたもので、雷神が本来の父親だったと考える。この「原伏羲」ともいえる男性のうち、「伏羲父」は「前世優先型」の太昊型神であって、雷神と戦って負けてしまった男性である。「伏羲」の方は、太昊型神の「構成優先型」であって、「伏羲父」とは「実の父子」というよりは「前世」と「後世」に分かれる「生まれ変わり」だったと考える。前世では雷神と対立して殺されてしまうが、後世では雷神の息子に生まれて、子供として恩恵を受ける。
伝承によっては、「ある夫婦に殺害された男が生まれ変わって両親を殺す」という話に通じるのだが、伏羲・女媧神話では直接親を殺すような描写はされない。彼らは「人類の始祖」としての重要さが強調されているし、「人類の始祖」が親殺しでは倫理的に尊敬できそうもないからではないだろうか。ただし、彼らは肉片をばらまいて人類を発生させたりしているので、血なまぐさい香りは彼らの伝承のどこかにつきまとっている感がある。
=== 伏羲と同一と考えられる神 ===
伏羲と女媧は天梯を昇り下りすることができた、とされており、境界神の性質も持っていた。
== 犬としての伏羲 ==
河南省東部の漢族に、[[槃瓠]]とほぼ同じ話が伏羲の故事として語られている。物語の終盤で伏羲犬は
<blockquote>甕に入り、「百日たったら人形になる。」と言って甕を覆わせた。ところが公主は待ちきれず九十九日目に甕の蓋を開けてしまった。犬は人形となっていたが、頭だけがまだ犬のままだった。犬は公主を妻にして漢族の祖となった<ref>中国の伝承曼荼羅、百田弥栄子、三弥井書店、1999年、p188、189</ref>。</blockquote>
== ヒョウタンとしての伏羲・私的考察 ==