'''妖術(ようじゅつ)'''とは、
#学問的には、文化人類学で定義される[[ウィッチクラフト]](witchcraft)のこと(後述)。学問的には、文化人類学で定義されるウィッチクラフト(witchcraft)のこと(後述)。#一般的用法では、[[魔術]]のよび方の一つ。一般的用法では、魔術のよび方の一つ。
[[エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャード|エヴァンズ・プリチャード]](以下Eエヴァンズ・プリチャード(以下E=P)は、[[アフリカ]]の[[アザンデ族]](ザンデ族)の研究において、[[ザンデ語]]において「人間が意図していなくても危害を加えてしまう力」として使われているP)は、アフリカのアザンデ族('''ザンデ族''')の研究において、ザンデ語において「人間が意図していなくても危害を加えてしまう力」として使われている'''マング'''の訳語としてwitchcraftという造語を用い、日本ではその訳語として妖術が定着した{{Refnest|<ref group="注"|[[長島信弘]]によれば[[馬淵東一]]が訳したとされる<ref>{{cite paper|title=近藤英俊長島信弘によれば馬淵東一が訳したとされる。近藤英俊/小田亮/阿部年晴篇, 『呪術化するモダニティ-現代アフリカの宗教的実践から-』, 風響社, 2007年, その1,|author=, 長島信弘|journal=, 貿易風 : 中部大学国際関係学部論集|vol=3|pages=290, vol3, p290-303|year=, 2008|publisher=, 中部大学|url=, https://cir.nii.ac.jp/crid/1520009409026088448}}</ref>。}}。
==概要==
<dt>マング</dt>
<dd>
# '''私的見解''':持ち主の意のままにならない、という点で、これを「邪視」の一種としたい。神話的には「目」というものは頭部についているだけでなく、腹部についている怪物もいるし、多数の目を持つものもいる。体内に「目」を持っているとされる神霊がいても不思議ではないと考える。:持ち主の意のままにならない、という点で、これを「'''[[邪視]]'''」の一種としたい。神話的には「目」というものは頭部についているだけでなく、腹部についている怪物もいるし、多数の目を持つものもいる。体内に「目」を持っているとされる神霊がいても不思議ではないと考える。また「ザンデ」という言葉は「[[サラアツ]]」という言葉に類するもので、台湾原住民の女神[[サラアツ]]と語源は同じではないかと思う。アフリカという地理的要因から考えれば、古代エジプト神話の神'''セツ'''に類する意味を持つ名かもしれないと考える。
# 妖物 witchcraft-substance
#* 特定の人物が持つ腸の突起物のことで、生きている場合は託宣によって所在が明かにされ、死体の場合開腹によって確かめられる。もしマングを持っていたとされた人物が、開腹された結果それを持っていない場合、妖術師であるという汚名が返上される。特定の人物が持つ'''腸の突起物'''のことで、生きている場合は託宣によって所在が明かにされ、死体の場合開腹によって確かめられる。もしマングを持っていたとされた人物が、開腹された結果それを持っていない場合、妖術師であるという汚名が返上される。
# 妖術 witchcraft
#* 妖物から発揮される心的な力で、人の健康や財産に危害を与えるとされる
# 妖液 witchcraft-phlegm
#* (1)とは異なる。妖術医の間においてのみ用いられる用法。呪薬を用いることで妖術医たちが体内に生じさせることができる液体のこと
妖物を持っている、あるいは託宣や占い師によって判断された場合、妖術師(ボロ・マング)と認定される。また妖術師は呪薬や呪術儀礼、[[呪文]]を行使せずに他人に危害を加えることができると信じられている。妖物は遺伝するとされる。妖物を持っている、あるいは託宣や占い師によって判断された場合、妖術師(ボロ・マング)と認定される。また妖術師は呪薬や呪術儀礼、呪文を行使せずに他人に危害を加えることができると信じられている。妖物は'''遺伝する'''とされる。
</dd>
<dt>