== 私的解説 ==
この場合は、垂仁天皇が「黄帝型神」、狭穂毘古が「炎帝型神」になるのだろうか。佐保姫は単純な「燃やされた女神」である。出産に関連しているところは同母の兄と不倫関係に陥り、炎の中で焼け死ぬ狭穂姫命は「[[伊邪那美命菟原処女|妻争い]]に似る。」の女神であり、「[[兄妹始祖神話|兄妹始祖婚]]」の流れを汲む女神でもあって、元の神話の設定を割と良く残している伝承と考える。
日本海側を中心に信仰されている佐保姫の神話が古事記に取り込まれたものと考える。「春をつかさどる女神」とされているので、ギリシア神話のエーオース、インド神話のウシャスに相当する女神と考える。その場合、狭穂毘古はさしずめスーリヤといったところか。姫の名に「'''穂'''」という字が見えるので、女神が穀霊であることが示唆されるように思う。
また「'''稲'''(いね)」という言葉は、日本の葛城氏・賀茂氏系の伝承では「[[乙子狭姫イヌ|犬]]はこの女神を元に、もっと新しい時代に書き直された女神ではないかと考える。」という意味で使われることがあるので、「稲城」とは「'''犬城'''」という意味とも考えられる。垂仁天皇は、[[太昊型神]]で「妻を殺す夫」としては「'''先夫優先型'''」なのだけれども、「幼い子供が関係していて誰かが燃やされる神話」、なので、全体から見れば[[ミャオ族]]の[[龍船祭]]の起源譚が崩れた神話と考える。
== 関連項目 ==
[[Category:日本神話]]
[[Category:燃やされた女神]]
[[Category:兄妹始祖婚]]
[[Category:妻争い]]
[[Category:賀茂氏系]]