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19世紀、曲亭馬琴は『南総里見八犬伝』で、敵に攻められた里見義実が、〈敵の大将を討ち取ったものには娘の'''伏姫'''をめあわせる〉といったために、飼い犬の'''八房'''に姫を嫁がせざるを得なくなるという設定を設けた。そのときに、刊本の挿絵(岩波文庫旧版第1巻136-137ページの見開き)には、上段に八房を討とうとする義実とそれをとめる伏姫が描かれ、下段には『後漢書』の槃瓠説話が引用されている。
 
== 私的解説 ==
=== 盤瓠の2重性 ===
盤瓠は、後述するように「'''蛇(虫)の神から化生した'''」という伝承があり、その性質の多くは蛇神である伏羲と重なっているように思う。ただし主に
* 異類(多くの場合人間)の女性と婚姻する。
* 子供に殺される。
この2点において、彼の運命は'''[[伏羲]]'''と大きく異なるように思う。これはいわゆる「'''息子に生まれ変わって親に復讐する'''」という説話の類話であって、犬をトーテムとする男性は、元は「'''二人'''」いたと思われる。これを「[[盤瓠]]父」とし、息子の方を「[[盤瓠]]息子」として、'''蛇のトーテムを持っている方を「息子」'''と定義すればよいと考える。
 
「'''[[盤瓠]]父'''」は「蛇トーテム」の人々からみれば、娘を嫁にやるなどとんでもない身の程知らずな「よそ者」なのである。それに対して
 
「盤瓠息子」は、蛇トーテムの王女から生まれたから蛇神でもある、「身内」であって「英雄」なのである。彼がその父を邪魔に思って殺しても、誰も咎めない。だって、その犬っころが、稲トーテムの大事な王女を「盗んだ」のだから、悪いのは「'''[[盤瓠]]父'''」の方なのである。
 
ともかく、こういう論理で、盤瓠犬には、人々の役に立つ性質と、やや疎まれて子供に殺されてしまうような、2重の性質が持たされてしまったように考える。その点が盤瓠と伏羲の違いである。伏羲は伝承から見る通り、「息子神」なのであり、その父あるいは雷公のいずれかに「'''[[盤瓠]]父'''」の性質が含まれていると考える。
== 名前の由来 ==

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