=== アフリカ ===
アフリカでは創造母神マウウ(マウ; Mawu)が'''最初に創造したもの'''である<ref name="ローズ2004p306" />。世界創造を手伝った後は大地を支えるために海の底でとぐろをまいていて、ときどきとぐろを解いて自分の体で空にアーチをかける。この虹のヘビは、人間や他の動物の創造に何らかの関わりを持ち、雨を降らせるという重要な役目を担ってきた。もし、雨が長く降らず干ばつが続くようなら、それは虹のヘビが眠ったまま目を覚ましていないことを意味する。そのため、ヘビを起こすために特別に騒々しい儀式(雨乞い)を行う必要がある。ただし、不用意にこのヘビを怒らせると、虹のヘビは怒りにまかせて巨大な体を空や大地に叩きつけ、あらゆる種類の災害を引き起こす。世界創造における虹のヘビの役割は、入り江や川、湖や泉を作ることだった。川が曲がりくねっているのは虹のヘビが川を作るのにその身をよじらせながら進んだためだとされている。また、泉や湖が丸いのは、虹のヘビが体を休めるためにとぐろをまいて休憩していたからである。現在では虹のヘビは、乾季の間は泉の奥に潜んでいて、雨季になると泉から姿を現して雨を降らせる役目を果たすと信じられている。空に掛かる虹のアーチは次の雨季に備えて虹のヘビがそれまで暮らしていた泉や川から、新しい棲み家へと移動していることを現している。
=== 台湾 ===
パイワン族の伝承に、[[サラアツ|サルツグ]]という女性と結婚した'''百歩蛇'''(祖神)が虹を伴っていた、という伝承がある。
<blockquote>サルツグという美女がいて、百歩蛇が結納を持ってきて婿入りした。子供が生まれると虹がかかり、婿と子供は林に帰ってしまった。その後村には干魃が起こり、穀菜は枯れ、人畜は多く死亡した。虹が婿と子を伴って帰ってくると、風雨が順調に生じ、人々は蘇生した。そこで、人々は初めて蛇を神霊として祀り、すみかの林を禁足地として保護した。<ref>パイワン族中部パイワン群クナナオ社、神々の物語、台湾原住民文学選5、神村徹編、草風館、2006年8月1日出版、p334-335</ref></blockquote>
=== その他の地域 ===