=== 天熊の大人 ===
「天熊の大人」というのは、記紀神話における「天熊人命」に相当すると考える。台湾原住民の伝承では、穀物起源の神話として、穀物を異界から盗む際に体のどこかに隠して持ち去ることが多いので、豊稲田姫もどこかから穀物を盗んできたのだと推察されるが、その点は神話から省かれている。
記紀神話の場合は、天熊人命あるいは須佐之男が「亡くなった女神」から穀物を取って天界に持ち来たるので、須佐之男とは天熊人命でもあるといえるが、本来彼らは「天の太陽女神の使い」として穀物を地上に持ち来る神だったのだと考える。なぜ、そのような役目につくに至ったかといえば、彼らが誰かを殺し、その罰でそうなったといえる。例えば、嫦娥を食べてしまって、天界の門番にされてしまった羿の飼い犬の黒耳のようなものである。ただし、日本の物部氏の神話では、この点も省かれている。
「天熊人命」は、豊稲田姫が地上に穀物などを持ち来る際に、供をする神として表され、これは徳島県における天石門別八倉比売神の[[天照大御神]]と天石門別命の関係に相当するように思う。すなわち、豊稲田姫は物部氏の太陽女神といえる。供をする「天熊(あまのくま)の大人」は、名前の通り中国プーラン族の神[[グミヤー]]に相当すると考える。
== 参考文献 ==