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469 バイト除去 、 2025年2月9日 (日)
夕飯時に、裏口から美しい娘が入ってきて晩のおかずの魚の煮付けを婆さんに渡した。若者は娘に一目惚れしてしまった。娘は「おかね」という名で一人者だということだった。老夫婦が二人に結婚を勧め、若者と娘は結婚することにした。
おかねの小屋で二人は仲良く暮らし、一年後に男の子が生まれた。子供が産まれたが、不思議なことにおかねは毎晩外に出かけていく習慣があり、それを止めなかった。不思議に思った夫がある晩後をつけると、妻は蛇の姿に変身して、とある池の中に入っていった。おかねの小屋で二人は仲良く暮らし、一年後に男の子が生まれた。子供が産まれたが、不思議なことにおかねは毎晩外に出かけていく習慣があり、それを止めなかった。不思議に思った夫がある晩後をつけると、妻は蛇の姿に変身して、とある池の中に入っていった。夫はびっくりして家に帰り、妻が帰ってくるのを待った。妻が戻ってくると、夫は「蛇になった姿を見たが、どういうことになっているのか。」と尋ねた。 おかねは泣きながら「私はあの池の大蛇ですが、小さいときに親の言いつけを守らず、人間の世界を見ようと思って池から這い出ていたところ、子供達につかまって殺されるところでした。その時、あなたが通りかかって助けてくれたので、恩返しをしようと思って娘の姿になってあの村に住み着き、あなたに会うために待っていたのです。お会いすると、あなたがあまりにも優しいので、夫婦になってしまいました。  
 ある朝早よう、「おかね」ん草 履ば見たら、雨も降らんとにぬれとるけ男は不思議に思うて、その晩、晩ち言うてん真夜中、おかねが いつもんごつ、こそっと起きて出て行く後ばつけち行た。おかねはつけられとっとば知らんな池ん中に 蛇になって入って行った。そりもんぢゃけ、男はピックリして家さん帰り、じーっとおかねが帰ってく っとば待っとって、蛇になった姿ば見たがどげんなっとっとかち聞いた。
 おかねは泣きながら「私はあ の池の大蛇ですが、私が小さい時、親の言つけば守らんな、人間の世界ば見ろでちして池から出て這い 回りよったとこば子供どんにひつかまって殺さるでちしました。そん時、あんたが通りかゝって私を助 けてくれました。そっで御恩返しばしゅうち、娘ん姿になってあん村に住みつき、あんたに会うため毎 晩おかずば届けによって待っとったつです。会うて話て見っとあなたがあんまりやさしいけんつい蛇の 身であるこつも忘れて夫婦になり子まで出来てしまいました。
 そっでも、あの池の主である私は一日一 回は必ず池に戻って勤めば果さねばなりません。私の本性ば貴男に見られたからにゃもう人間界に住む こつが出来まっせんので今夜でお別れです」ち涙ばボロボロ流して言うた。男は「子まで出来たつに、何とか思い止まってくれ、男手でこの乳飲児ばどげんして育てらりゃうか」ち、かき口説(クドイ)たばって、女ごは子供ば抱いて泣くばっかりぢゃった。

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