ギリシア人は、バステトを同じく人間を罰し、子供を守るという[[アルテミス]]あるいは、享楽と情愛の神として[[アプロディーテー]]と比較した<ref name="Rossini&Anthelm" />。
== 神殿 ==
ヘロドトスによる記述やいくつかのエジプトの文献は、バステトの神殿の四方のうち三方が水に囲まれていて、イシェルと呼ばれる湖を形成していたことを示唆している。これはテーベのカルナックにある母なる女神ムトの神殿を取り囲む湖とあまり変わらない。これらの湖は、数多くの雌ライオンの女神に捧げられた神殿の典型的な構成要素であり、バステト、ムト、テフヌート、ハトホル、セクメトといった女神たちは、元々1柱の女神を表していると言われており、ホルスやラーなどの太陽神やラーの目と関連付けられるようになったとされる。それぞれの女神は、特定の一連の儀式によって鎮められなければならなかった。ある神話では、怒り狂った雌ライオンがかつて湖の水で冷やされ、おとなしい猫に変身して神殿に住み着いたとされている<ref>テ・ヴェルデ、『バステト』、p. 164.</ref>。
== 参考文献 ==