またアイラーヴァタはインドラの居城である'''[[善見天|善見城]](Svarga)の入り口に立っている'''とされる。さらに、方位をつかさどる8柱の神々[[ローカパーラ]]はそれぞれ象に乗っているが、その象達の長がインドラのまたがるアイラーヴァタである。『バガヴァッド・ギーター』にもアイラーヴァタへの言及がある。
{{Quotation|馬のうちでは、私は甘露(を得る際に)生じたウッチャイヒシュラヴァスであると知れ。象王のうちのアイラーヴァタであると知れ。人間のうちでは王であると知れ。|『バガヴァッド・ギーター』[[上村勝彦]]訳|(第10章、27節)}}<blocckquote>馬のうちでは、私は甘露(を得る際に)生じたウッチャイヒシュラヴァスであると知れ。象王のうちのアイラーヴァタであると知れ。人間のうちでは王であると知れ。(『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦訳、(第10章、27節))</blocckquote>
ダラスラーム(Darasuram)の寺院にはアイラーヴァタが崇拝したと信じられている[[リンガ (シンボル)|リンガ]]が祭られており、アイラーヴァーテスワラ寺院(Airavatesvara Temple)と呼ばれている。貴重な彫刻の数々に溢れるこの建築はラジャラジャ・コーラ2世(Rajaraja Chola II)によるものである。
なお、『[[マハーバーラタ]]』では同名のなお、『マハーバーラタ』では同名の[[ナーガ]]が登場しており、[[カシュヤパ]]と[[カドゥルー]]の間に生まれた3番目の息子とされる<ref>{{cite wikisource | title=The Mahabharata | chapter=, Book 1: Adi Parva/Section XXXV }}</ref>。
== 東南アジアのアイラーヴァタ ==
アイラーヴァタはタイの文化圏ではエーラーワン(タイ語:เอราวัณ、パーリ語:Erāvana、サンスクリット:Airāvana)と呼ばれている。エーラーワンは3つ、時には33の頭を持ち、通常2本以上の牙を持つ姿で描写され、やはりインドラを背に乗せる。エーラーワンはかつてのラオスの[[王朝]]である[[ラーンサーン王朝]]、[[ラオス王国]]を連想させる。これらの国々では国旗にエーラーワンを用いていたアイラーヴァタはタイの文化圏ではエーラーワン(タイ語:เอราวัณ、パーリ語:Erāvana、サンスクリット:Airāvana)と呼ばれている。エーラーワンは3つ、時には33の頭を持ち、通常2本以上の牙を持つ姿で描写され、やはりインドラを背に乗せる。エーラーワンはかつてのラオスの王朝であるラーンサーン王朝、ラオス王国を連想させる。これらの国々では国旗にエーラーワンを用いていた<ref>{{Cite book|editor-first=Frank E.|editor-last=Reynolds|title=, Three worlds According To King Ruang: A Thai Buddhist Cosmology|publisher=[[University of California, \Berkeley|Berkeley]]|year=, 1982|, isbn=:0-89581-153-7|language= 英語}}</ref>。
== 関連項目 ==
[[Category:象]]
[[Category:雲]]
[[Category:蛇]]