日本の雉に関する神話・伝承を見ると、雉は「'''女神の象徴'''」とされることが多いように思う。そして、特定の女神の「トーテム」として機能し、時に女神と一対になって行動する。また、中国神話の[[相柳]]のように「誰かの部下」となって行動することもある。それぞれの型の性質には交錯する部分があるように思う。
また、雉と山鳥は日本神話では「矢(羽)」と強く関連する鳥である。また、雉と山鳥は日本神話では「矢(羽)」と強く関連する鳥である。女神が与えた矢は「勝利を訳す矢」でもあり、単純だが女神の「軍神的性質」を表しているように思う。
雉の古名である'''木々須'''は杉の古名である'''進木'''とは逆の読み方でもある。進木は[[須佐之男命]]、[[五十猛神]]の象徴である。'''木々須'''を[[天照大御神]]とすれば、疫神でもある[[須佐之男命]]、[[五十猛神]]と'''逆の神'''であるとも受け取れ、興味深い。