ガルダには双子の兄がおり、それが'''アルナ'''(Aruna、暁光)である。彼らの母親ヴィナター(Vinata)は2個の卵を生んだ。卵がなかなか孵らなかったので、ヴィナターは恥ずかしさのあまり卵の1つを割った。すると、上半身しかない子供が出てきた。卵を早く割ったために下半身がまだ作られていなかったのである。この息子は暁の神アルナであるが、母親に対して怒り、500年の間、競った相手の奴隷になるという呪いをかけた。
アルーナ(Sanskritアルナ(Sanskrit: अरुण; IAST: Aruṇa)は、ヒンドゥー教におけるスーリヤ(太陽神)の戦車の御者である<ref>Roshen Dalal, Hinduism: An Alphabetical Guide, url=https://books.google.com/books?id=DH0vmD8ghdMC, 2010, Penguin Books, isbn=978-0-14-341421-6, pages=39–40</ref>。朝日の赤々とした輝きを擬人化した存在である<ref>अरुण aruṇa: reddish-brown, tawny, red, ruddy (the colour of the morning as opposed to the darkness of night). Sanskrit-English Dictionary by Monier-Williams, Monier Williams (1899)</ref>。
また、『ラーマーヤナ』に関連するインドの民話によく登場する伝説として、アルナがアルニ(Aruni)という女性になって、天女たちの集まりに入り、そこでは天の王インドラ以外の男は許されなかったというものがある。インドラはアルニと恋に落ち、彼女との間にヴァリという男の子をもうけた。翌日、スーリヤの求めに応じてアルニは再び女性の姿になり、スーリヤは息子スグリーバをもうけた。二人の子供はアハリヤに与えられて育てられたが、夫の聖者ゴータマは二人を嫌って猿に変えて呪ってしまった<ref>Freeman, 2001, pp=201–4</ref>。