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1,612 バイト追加 、 2022年10月14日 (金) 23:50
そこでまた中国に戻るが、中国には相柳と共工という洪水を起こす一対の神がいる。洪水が起きれば当然疫病も流行る。彼らには「火の神」という性質はほとんどない。ということは、相柳と共工から「火の神」としての性質を切り離して独立させたものが祝融で、水神としての性質に統一したものが相柳と共工とはいえないだろうか。古代中国では太陽神が天候神でもあったので、太陽神がまた水神でもあったのである。しかし、彼らは自律的に災厄を起こす、正真正銘の祟り神である。ただ、柳は古代中国では「春の訪れ」を意味する木であるので、かつて、相柳は春をもたらす西王母的な女神であったことの名残が名前に見られる。ただし、樹木(植物)というものは「死んだ人が化生するもの」なので、相柳は言外に「死んだ女神」であって、嫦娥と一致する神であることが示唆されている。
そして、高句麗で「柳」とつく女神といえば、高句麗の創始者・朱蒙の母・柳花夫人がいる。そして、高句麗で「柳」とつく女神といえば、高句麗の創始者・朱蒙の母・柳花夫人がいる。柳花夫人は春を思わせる名前を持っているが、河伯の関係者でもあり、人身御供などで「死んだ女神」であることが示唆される。夫が二人いるのだけれども、彼らとの関係はテーセウスとミーノータウロスとアリアドネーとの関係に似るように思う。 そして日本には木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)という女神がいる。富士山の女神である。木の花とは「桜の花」だと言われている。それはともかく、女神が木のときは「死んだ女神」といえる。火山の女神である。父親の大山祇は火之迦具土神の子であり、火神としての性質がある。中部日本は渡来系の氏族が古くから入植しており、木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)と大山祇は、どう見ても「火の神」の一対であり、かつ木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)はどう見ても柳のことでしょ、柳花夫人のことでしょ? となる。 で、「甲斐駒」の「駒」が「高麗」なら、善光寺の裏の「駒弓」とは誰のことなのか? と聞かれる気がするわけで。それは「高麗弓」と書いて、弓の名手の朱蒙王のこと、と思う。では、朱蒙王と一緒に祀られている、「殺される女神」であるところの大宜都比売とは誰のことか? と聞かれる気がする。それは嫦娥のことであり、柳花夫人のこと、と思う。朱蒙王を生むにあたり、
== 参考文献 ==

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