海南島などでは、8月15日(中秋節)の晩に少女たちが水をはった器の中に針を入れて嫦娥(月娘)に自分の運命の吉凶を示してもらう、という習俗があった。針がすっかり沈んでしまって少しも浮かばないと運命は凶であるという<ref>香坂順一 『南支那民俗誌 海南島篇』 台湾総督府外事部 1944年 74頁</ref>。
== 私的解説・嫦娥の起源について 私的解説・嫦娥の起源と分化について ==
嫦娥は[[西王母]]との関連が深く、その起源の一つは、[[西王母]]から分かれて、その地位が低下した女神と考える。その姿が変化して月の女神となる点は「'''嫦娥の死'''」を暗喩するエピソードでもあり、[[啓思想]]1-2型の変換によって、女神としての地位が低下したものであると思われる。