死後、子の不窋が後を嗣いだ。
== 私的解説 ==
母親が、「巨人の足跡」に感応して妊娠した点は、后稷の父親が巨人(おそらく'''雷神'''であろう)であることを示す。
母親が后稷を捨てる点は、おそらく'''天から稲妻が落ちる様'''を表しており、母親も「'''天の神'''」であることが示唆される。雷を発生させる女神として、可能性は太陽女神、月の女神、雷の女神そのものが可能性として挙げられると思う。'''雷が落ちて、それが種となって植物が生える'''、という一種の化生思想がかつて存在し、后稷は'''稲光が化生した穀物神'''なのであろう。雷は地面に落ちると消える(死ぬ)ので、'''死んだ后稷(稲光)が穀物に変化した'''という神話なのだと考える。
母親が雷神、ということは、后稷の起源は古代中国が母系の文化であった時代まで后稷神話の起源が遡る、と考える。それが社会が父系の文化へと変化すると、それに併せて、父親が雷神であることに変更され、[[足跡婚姻譚]]が成立したものと思われる。
== 参考文献 ==