==== 母親をラベリングする社会の問題点 ====
母親によって、人の身分秩序や立場、場合によっては職能を分類すると大きく2つの問題が生じるように思う。
一つは、何らかの理由で、親に捨てられたり、幼い内に生き別れになってしまったりした場合、その人はいったいどの部族に属するのか、自分でも分からなくなってしまう、という問題である。偶発的な事件や事故はいつの時代でも起こりえるので、代が下るに従って、自分の所属が分からなくなる人はどんどん増えることになる。
もう一つは、階級があまりに固定されすぎて、女性が交わることのできる男性が特定の部族に限定されすぎてしまうと、近親相姦が増え、遺伝子の多様性が失われて、結局。は健常な子供が生まれにくくなる、という問題が生じる。各部族が互いに平等であれば、どの部族からよその部族の女性に通っても、同じ部族の女性に通ってもあまり差は生じないが、「階級」というものが生じてくれば、女性は自身と子供の立場の安定のために、上の階級の男性に通って貰いたがるようになるかもしれない。
== その他の神話 ==