また神名における「す」や「そ」が「'''杉'''」を示すものであるならば、「'''須佐之男'''(すさのお)」とは、「'''杉の男'''」という意味である、と言えないだろうか。木の神であり、男神である。「'''杉の木'''」が「伊弉諾の三貴子」として太陽(天照大神)、月(月夜見)と並び立つ神である、ということから古代の日本人がいかに杉の木を重要視していたのかが分かる。ただ、「杉の木」は木工芸の神とも近しい関係にあり、ただ生えているだけでは人間にとって意味がない、といえる。切り倒して加工し、柱や材木、木工芸品に加工してこそ、意味をなしてくるものである。すなわち、杉の木は「'''切り倒して死んだもの'''」でないと意味がない。人の役に立つように加工されてこそ、その価値は生きてくる。また、優れた木工芸の技術を縄文系の人々が最初から有していた、とは考えにくいため、須佐之男は'''弥生の人々の神'''、といえるであろう。、といえるであろう。そして、「'''死んでこそ'''」意味のある神でもあるのである。
== 祀る神社 ==