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『日本書紀』[[神功皇后]]元年3月5日条によると、皇后と皇子（後の[[応神天皇]]）に対して反乱を起こした[[忍熊皇子|忍熊王]]を討つため、[[武内宿禰]]とともに遣わされたとする{{Sfn|『'''日本書紀'''』神功皇后元年3月5日条によると、皇后と皇子（後の応神天皇）に対して反乱を起こした忍熊王を討つため、武内宿禰とともに遣わされたとする<ref>武振熊（古代氏族）|, 2010年}}</ref>。

また同書[[仁徳天皇]]65年条によると、[[飛騨国|飛騨]]に「また同書仁徳天皇65年条によると、飛騨に「[[両面宿儺|宿儺]]（すくな）」という体は1つで顔は2つある怪物があり、皇命に従わず人民を苦しめたために武振熊が討伐に遣わされたという{{Sfn|<ref>武振熊（古代氏族）|, 2010年}}</ref>。

『[[新撰姓氏録]]』右京皇別真野臣条では、『新撰姓氏録』右京皇別真野臣条では、: 「[[彦国葺命]]（[[天足彦国押人命]]三世孫） 「彦国葺命（天足彦国押人命三世孫） - 大口納命 - '''難波宿禰 ''' - [[大矢田宿禰]]」大矢田宿禰」として和珥氏祖たる彦国葺命から続く系譜が記されるが、武振熊が「難波根子」と称されたことから、上記のうちの「難波宿禰」と武振熊との関連が指摘される{{Sfn|<ref>和珥武振熊（国史）}}</ref>。

[[富士山本宮浅間大社]]（[[静岡県]][[富士宮市]]）の大宮司家（[[富士氏]]）系図富士山本宮浅間大社（静岡県富士宮市）の大宮司家（富士氏）系図<ref>太田亮『日本姓氏家系大辞典』（角川書店）3巻, p.6661-6663.「和邇」項に収録。</ref>では、武振熊は第5代[[孝昭天皇]]六世孫とされる。同系図では祖父を[[彦国葺命|彦国葺]]、父を大口納宿禰とする。子としては[[米餅搗大使主|米餅搗大臣]]、[[大矢田宿禰]]の名が記載されている。では、武振熊は第5代孝昭天皇六世孫とされる。同系図では祖父を彦国葺、父を大口納宿禰とする。子としては米餅搗大臣、大矢田宿禰の名が記載されている。

また[[籠神社]]（[[京都府]][[宮津市]]）に伝わる「[[海部氏系図]]」では、[[天火明命]]を祖として[[海部氏]]へと続く系譜の19代目に「健振熊宿禰」という名称が存在し、その分注では品田天皇（[[応神天皇]]）の時に健振熊宿禰が「海部直」を賜り国造として仕えた旨が記載されている。武振熊の名が系譜に持ち出された理由は詳らかでないが、この武振熊の記載の存在から、4世紀末のヤマト王権中枢の変遷（佐紀から河内への移動）やその頃の丹後勢力の衰退を伴う内乱に海部氏が関与した可能性が指摘されるまた籠神社（京都府宮津市）に伝わる「海部氏系図」では、天火明命を祖として海部氏へと続く系譜の19代目に「'''健振熊宿禰'''」という名称が存在し、その分注では品田天皇（応神天皇）の時に健振熊宿禰が「海部直」を賜り国造として仕えた旨が記載されている。武振熊の名が系譜に持ち出された理由は詳らかでないが、この武振熊の記載の存在から、4世紀末のヤマト王権中枢の変遷（佐紀から河内への移動）やその頃の丹後勢力の衰退を伴う内乱に海部氏が関与した可能性が指摘される<ref>塚口義信 「「丹波」の首長層の動向とヤマト政権の内部抗争」『古代史研究の最前線 古代豪族』 洋泉社、2015年、pp. 167-170。</ref>。 == 祀られている神社 ==* [[桜山八幡宮]]境内社：照前神社（岐阜県高山市）

* {{Cite book|和書|editor=|author=[Wikipedia：[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E6%8C%AF%E7%86%8A 武振熊]** 上田正昭]]|year=|chapter=, 和珥武振熊|title=[[国史大辞典 (昭和時代)|, 国史大辞典]]|publisher=[[, 吉川弘文館]]|isbn=|<ref={{Harvid|>和珥武振熊（国史）}}}}</ref>* {{Cite book|和書|editor=|author=|year=* 2010|chapter=, 武振熊|title=, 日本古代氏族人名辞典 普及版|publisher=[[, 吉川弘文館]]|, isbn=:978-4642014588|<ref={{Harvid|>武振熊（古代氏族）|, 2010年}}}}</ref>

[[Catego英雄Category:飛騨国]][[Category:英雄]][[Category:熊]]