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サイズ変更なし 、 2022年6月1日 (水) 08:12
=== 稲荷社の広がり ===
日本の神社の内で稲荷神社は、2,970社(主祭神として)<ref>岡田・加藤, 2007</ref>、32,000社(境内社・合祀など全ての分祀社)<ref>岡田, 1966</ref<>を数え、屋敷神として個人や企業などに祀られているものや、山野や路地の小祠まで入れると稲荷神を祀る社はさらに膨大な数にのぼる。
稲荷神社は日本全国に点在するが、その中でも東日本に多く信仰されている。これは江戸時代、稲荷信仰が江戸を中心として流行したためで、江戸の町の至る所で見かけられるものとして「伊勢屋、稲荷に、犬の糞」とまで言われるようになった<ref>中村, 2009, 榎本直樹「江戸庶民の「お稲荷さん」」</ref>。例えば、武蔵府中においては、明治時代初期に市内に6ヶ所で稲荷神社が祀られており<ref>圭室, 2008</ref>、市内の家々の屋敷神は566件にも上る<ref>府中市史談会, 1982</ref>など、多摩地域においては顕著である。

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