== 説話・古事記 ==
高天原を追放された'''須佐之男命'''は、空腹を覚えて大気都比売神に食物を求め、大気都比売神はおもむろに様々な食物を須佐之男命に与えた。それを不審に思った須佐之男命が食事の用意をする大気都比売神の様子を覗いてみると、大気都比売神は鼻や口、尻から食材を取り出し、それを調理していた。須佐之男命は、そんな汚い物を食べさせていたのかと怒り、大気都比売神を殺してしまった。すると、大気都比売神の頭から'''蚕'''が生まれ、目から稲が生まれ、耳から粟が生まれ、鼻から小豆が生まれ、陰部から麦が生まれ、尻から大豆が生まれた。これを神産巣日御祖神が回収したが生まれ、目から稲が生まれ、耳から'''粟'''が生まれ、鼻から小豆が生まれ、陰部から麦が生まれ、尻から大豆が生まれた。これを神産巣日御祖神が回収した<ref>『[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1188501/15 古事記]』鈴木種次郎 編 三教書院 p.22-3(国立国会図書館)</ref>。
また島根県石見地方に伝わる伝説には、大気都比売神の娘に[[乙子狭姫]]がおり、雁に乗って降臨し作物の種を地上に伝えたとする。