オスマン帝国の詩では、この鳥はしばしば「極楽鳥」と呼ばれている<ref name="divan"/><ref>''cf''. Andrews, Walter, Kalpakli, Mehmet, The Age of Beloveds, 2005, Duke University Press, pages:341–342.</ref>。パラディサス科の種に関する初期のヨーロッパの記述では、この鳥には翼や脚がなく、鳥は生涯空中にいるものと想定されていた。
ペルシャ文学におけるスーフィー作品の代表格であるニシャプールのファリードゥッディーン・アッタール(Attar of Nishapur)の寓話的名作『鳥の言葉(The Conference of the Birds)』では、フマ鳥が旅をすることを拒む弟子のように描かれている。なぜならそのように旅をすれば、飛んでいった相手に王権を与える特権が損なわれるからだ。イランの文献では、このフマ鳥の王権授与の性質は、イスラーム以前の君主に対しても同じようにみなされ、アラブ人の隠喩であるカラスと対をなすものとみなされているBirds)』では、フマ鳥が旅をすることを拒む弟子のように描かれている。なぜならそのように旅をすれば、飛んでいった相手に王権を与える特権が損なわれるからだ。イランの文献では、このフマ鳥の'''王権授与'''の性質は、イスラーム以前の君主に対しても同じようにみなされ、アラブ人の隠喩であるカラスと対をなすものとみなされている<ref>Pourshariati, Parvaneh, Local Historiography in Early Medieval Iran and the Tārīkh-i Bayhaq, Iranian Studies, 33, 1/2, year:2000, pages:133–164, doi:10.1080/00210860008701979, p. 151.</ref>。フマの伝説はスーフィー派以外の文芸にも登場する<ref>''cf''. <!-- "Balwant Singh on A Terrace Overlooking a River"-->Goswamy, B. N., Nainsukh of Guler: A Great Indian Painter from a Small Hill-State, Artibus Asiae, Supplementum, 41, 1997, pages:5–304, p. 118.</ref>。
フマの王位授与機能は、ムガル帝国時代のインドの物語にも登場し、フマ鳥が人の頭や肩に影を落とす(あるいは降り立つ)と、王位を授与する(あるいは予言する)とされた。そのため、王のターバンを飾る羽は、フマの羽毛だと言われていた<ref name="schimmel">Schimmel, Annemarie, Attwood, Corinne, Waghmar, Burzine, The Empire of the Great Mughals: History, Art and Culture, Reaktion, 2004, page:30.</ref>。
* ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)<ref>1819年8月1日 - 1891年9月28日。「白鯨」の作者。</ref>は『白鯨(Moby-Dick)』の中で、この鳥について簡単に触れている。「尾(The Tail)」と題された章の冒頭で、語り手は "決して降り立つことのない鳥 "について話している。
* イヴァン・ブーニン(Ivan Bunin)<ref>1870年10月22日(ユリウス暦10月10日) - 1953年11月8日。ロシア帝国出身の作家。</ref>の短編集『鳥の影(Bird's Shadow)』のタイトルにもなっている。
* ウォン・カーウァイ監督<ref>1958年7月17日 -。香港の映画監督。</ref>の映画「欲望の翼(Days of Being Wild)」やテネシー・ウィリアムズ監督Wild)」やテネシー・ウィリアムズ<ref>1911年3月26日 - 1983年2月25日。アメリカの劇作家</ref>の戯曲「オルフェウス降臨(Orpheus Descending)」でも言及されている。* The literature series ''[[Dragonlance]]'' named Krynn's greatest hero, Huma Dragonbane, after the Huma bird.文学作品「ドラゴンランス(Dragonlance)」では、クリンの偉大な英雄、ヒューマ・ドラゴンベイン(Huma Dragonbane)をフマにちなんで命名した。* the asteroid [[3988 Huma]] discovered by [[Eleanor エレノア・F・ヘリン(Eleanor F. Helin]] named after the Huma bird. The asteroidHelin)<ref>1932年11月19日 - 2009年1月25日。アメリカの女性天文学者。</ref>によって発見された小惑星3988フマは、フマ鳥にちなんで名づけられた。小惑星の名前は、SGACの's name was suggested by the ''[[Space Generation Advisory Council|SGAC]] Name An Asteroid Campaign''によって提案された。<ref name="MPC-Huma">{{cite web |title = 3988 Huma (1986 LA) |work = , Minor Planet Center |url = , http://www.minorplanetcenter.net/db_search/show_object?object_id=3988 |access-date = , 27 September 2016}}</ref> == フマ的な鳥が登場する民話 ==* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=97 動物のことばがわかる男]:鳩(レートロマン)* [http://bellis.sakura.ne.jp/k/tegalog.cgi?postid=204 ユシィフとズライカ]:鷹(中国・パミール高原)
== 関連項目 ==
* [[ベンヌ]]* [[フェニックス]]* [[シームルグ]]
== 参考文献 ==
* Wikipedia:[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%9E フマ](最終閲覧日:22-03-21)
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Huma_bird Huma bird](最終閲覧日:22-03-26)
** Saccone, Carlo, Humā, https://referenceworks.brillonline.com/entries/encyclopaedia-of-islam-3/huma-COM_30551?s.num=22&s.f.s2_parent=s.f.book.encyclopaedia-of-islam-3&s.start=20&s.q=Iranian , 2018
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