アプスーは、後のメソポタミアの神[[エンキ]](エア)の原型であると考える見方もある。ジョセフ・キャンベル(Joseph Campbell)の社会政治学説がその中心である。キャンベルは次のように指摘する。「…そのような神話が物語ることは、(その土地・文明の)宗教が現実に置き換わっていった歴史である。」「宇宙の起源・神々の系図が主として意図することは、前から存在している神話・社会から提出される批判に対し、後から存在する支配者側の神話・社会秩序の立場から、効果的な反論を加えることである。」アッカド帝国および新バビロニアにおいて、神エンキは、神エアと同一視されていた。新しい支配者たちは、祭祀においては以前から存在していた神アプスーを外形的にいれながらも、存在感を薄めるという方法により「征服」を行ったのである。
==See also==
* {{annotated link|Abyzou}}
* {{annotated link|Cosmic ocean}}
* {{annotated link|Firmament}}
* {{annotated link|Nu (mythology)|Nu}}
* {{annotated link|Varuna}}
* {{annotated link|Wuji (philosophy)|''Wuji''}}
== 関連項目 ==