=== 礼記 ===
漢の時代以降は、竃神を祭るのは十二月であるとされているが、'''漢の時代以前は、六月に祭っていた時もあった'''。これは『礼記』月令に述べられている。<ref name=":0">中村裕一, 中国古代の年中行事 第四冊 冬, 2011, 汲古書院, isbn:9784762928598</ref>
== 台湾の伝承 ==
=== 春節の伝説「台湾沈没」 ===
昔々、年末神様をまつる時、みんなはよく'''灯火を守る猿神'''をまつるのを忘れてしまう。怒った猿神が玉帝のところに行って、人民はちゃんと働いてなくて感謝の心も持ってないと告った。玉帝は年末は休みだったのを忘れて、人が怠けていると勘違いし激怒した。玉帝は竜王に頼んで大晦日の日に台湾を沈没させようとした。
土地公(台湾の鎮守神)、かまど神などが人々のために弁明したが、玉帝は命令を撤回しなかった。台湾が沈没してしまうと土地公が告知し、それを聞いた人たちが、家にいる神さまたちが被害に遭わないように天庭へ送り返した。土地公はそのあとも走り回って観音にも頼んで、一緒に玉帝を説得した。
大晦日になって、人々は集まり、食事を終えて、親が財産を出して子供たちに分けて、みんなで寝ずに台湾の沈没を待っていた。観音が玉帝を説得できたので、12時を過ぎたが、台湾は沈没しなかった。
翌日お正月の1日、みんなが外に出て、爆竹を鳴らして、台湾が沈没しなかったことを祝った。お寺に行って、神様たちが台湾を守ってくれたことを感謝した。4日、台湾が安全だと確認ができたから、天庭に送り返した神様をまた家に招いた。6日、みんなが水肥を担いてまた農事を始めた。
=== 年を越す前の行事 ===
==== 24日「送神日」 ====
家にいるすべての神様に天庭に送り返す、「雲馬」という紙を燃やしたら、神様が天庭に戻るときに馬が付く。一番いいと言われる時間は「子時」、前日の23時から当日夜中の1時の間。神様が天庭に戻る時、いいことを報告してくれるように、飴を祀るのが一般的だ。神様を送ったら仏壇を掃除する、一年中掃除できるのはこの日しかない。
==== 25日「天神下降」 ====
外で下着を干すのも禁止されている、代理の神様が家に来るから。
==== 29日「拜地基主」 ====
地基主は大昔からこの場所に住んでいた亡霊たち年に4回祀る。
==== 30日「大晦日」 ====
当日に春聯を張り替える。親戚みんな集まって昼から御馳走を準備する。ご馳走はご先祖様と神様を先に食べさせてから、人々が食べる。
食事が終わったら、親の兄弟たちが、子供たちにお年玉を配り始める。台湾ではこの日だけ、賭博が許されている。
==== 大年初一「走春」 ====
1日になったら、みんなはお寺に行く、これを「走春」と呼ぶ。その年で'''一番最初炉にお香を刺した人がその一年中幸運になる'''から、みんながお寺の前で待機して、2時(丑時)になると、激しい戦いが始まる。兵庫県の「開門神事」と似ている、台湾では「搶頭香」と呼ぶ。
==== 大年初二「回娘家」 ====
伝説にも言ったように、嫁に行った女性たちが実家に戻る日。この日は大掃除やゴミ出しするのはよくないと言われる、いい運が一緒に捨てられてしまうから。
==== 大年初三「小年朝」 ====
昔話によるとこの日は'''ネズミさんの結婚式'''、伝統では部屋の角などネズミが通りそうなところに米粒などをばら撒いて、ネズミと一緒に豊年を祝う。この日は「赤狗日」とも言う、この日では'''赤狗と言う怒り担当の神様が外を出回るから'''、出逢ってしまうと運が悪くなる、ゆえこの日は出かけるのはよくないと言われる。
==== 大年初四「迎神日」====
天庭に送った神様をまた家に迎える日、大体午後1時から3時の間でやる。台湾のことわざでは「送神早,接神晚」、礼儀上では神様を早めに送り出して、遅めで迎えると言う意味。この日で戻ってきた「灶王爺」かまどの神様は家にいるメンバーの人数確認をするので、遠出をするのはよくないと言われる。この日で「財神爺」金運の神様を祀ると福がたくさん貰えるとも言われているので、「財神爺」を祀ってから営業開始するお店や会社も多い。
大年初五「破五」
年越しをしてからゴミ出しができなかったので、この日で溜まったゴミを捨てる、ゴミを出さないと貧乏神がこの家に宿るらしい。この日が終わったら春節の終わりとなる、翌日からまた頑張って働かないといけない!
行事で色々細かい禁忌やルールはあるが、でも本当に地方また家庭によって違うので、今回は一般的なものだけ紹介した〜
参考資料:從「沉地」傳說談台灣年俗、【2021過年習俗】大年初一到初六習俗活動&禁忌總整理
== ギリシャ・ローマ神話の暖炉・家庭の神 ==
** 横浜市歴史博物館, 横浜市歴史博物館, 古墳時代の生活革命-5世紀後半・矢崎山遺跡-, 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団|埋蔵文化財センター, 2010, 2010-06-05, ncid:BB02541057
** 横浜市歴史博物館, 火の神・生命の神-古代のカマド信仰をさぐる-, 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター, 2012, 2012-01-21, ncid:BB09027313
* [https://note.com/kamafuchi/n/nb10d55c3b030 台湾の旧正月って何をするか?] 、日本語ポンコツ(最終閲覧日:24-12-17)
== 関連項目 ==