== 伝承と信仰 ==
* 南総里見八犬伝
: [[曲亭馬琴]]の[[伝奇小説]]である[[南総里見八犬伝]]に荒芽山という山が登場するが、地理的描写から荒船山に比定される。作中、この荒芽山には音音の庵があり、巨田助友が襲撃を仕掛け、五犬士(犬塚、犬川、犬飼、犬田、犬山)の会同と離散の舞台となった。そして彼らは再会までに約5年の歳月をかけることになる。曲亭馬琴の伝奇小説である南総里見八犬伝に荒芽山という山が登場するが、地理的描写から荒船山に比定される。作中、この荒芽山には音音の庵があり、巨田助友が襲撃を仕掛け、五犬士(犬塚、犬川、犬飼、犬田、犬山)の会同と離散の舞台となった。そして彼らは再会までに約5年の歳月をかけることになる。
* 荒船信仰
: [[群馬県]]、[[長野県]]には、群馬県、長野県には、'''荒船山'''の名を冠した[[社寺]]等がいくつもある。中でも「荒船山出世不動尊」は特に有名だ。[[川中島]]合戦のとき[[武田信玄]]が、戦場にあった[[空海]]作と言われる[[不動尊]]を[[信濃国|信州]]側の荒船山麓に遷した。これが「荒船山出世不動尊」であり、長野、群馬、埼玉の人々が中心となり、広く信仰し、「荒船講」を結成し、荒船山や関係社寺など信仰をしているの名を冠した社寺等がいくつもある。中でも「荒船山出世不動尊」は特に有名だ。川中島合戦のとき武田信玄が、戦場にあった空海作と言われる不動尊を信州側の荒船山麓に遷した。これが「荒船山出世不動尊」であり、長野、群馬、埼玉の人々が中心となり、広く信仰し、「荒船講」を結成し、荒船山や関係社寺など信仰をしている<ref>『佐久市志民俗編上』全1706頁中285頁、発行者長野県佐久市、1990年2月20日発行。</ref>。
* 荒船山の十四郎
: [[江戸時代]]、荒船山に十四郎という「ニセ金作り」が住んでいた。ある年の[[大晦日]]の夜、[[佐久地方]]の貧しい家々に真新しい[[銭]]が投げ込まれた。この話が[[役人]]の耳に入り、十四郎は捕まり、[[処刑]]された。村人は十四郎の死を悲しみ冥福を祈った。十四郎のニセ金は見分けがつかぬまま[[明治]]まで使用されたという江戸時代、荒船山に十四郎という「ニセ金作り」が住んでいた。ある年の大晦日の夜、佐久地方の貧しい家々に真新しい銭が投げ込まれた。この話が役人の耳に入り、十四郎は捕まり、処刑された。村人は十四郎の死を悲しみ冥福を祈った。十四郎のニセ金は見分けがつかぬまま明治まで使用されたという<ref>『佐久特集千曲川とその支流』全87頁中83頁、佐久市観光課発行、1976年4月20日。</ref>。
* 荒船山の亀松