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56 バイト追加 、 2024年11月18日 (月)
張華が著した『博物志』「異聞」に、徐偃王物語が記載されている。
<blockquote>《徐偃王誌》云:徐君宮人娠而生卵,以為不祥,棄之水濱。獨孤母有犬名鵠蒼,獵於水濱,得所棄卵,銜以東歸。獨孤母以為異,覆暖之,遂烰成兒,生時正偃,故以為名。徐君宮中聞之,乃更録取。長而仁智,襲君徐國,後鵠蒼臨死生角而九尾,實黄龍也。偃王又葬之徐界中,今見云狗壟 。<br/>
<br/>徐国の宮人が妊娠して卵を生んだが、不詳として水辺に棄てられた。独孤母という老婆は鵠蒼という名の徐国の宮人が妊娠して卵を生んだが、不詳として水辺に棄てられた。独孤母という老婆は鵠蒼(こくそう)という名の'''犬'''を飼っていたが、この犬が卵を見つけ、くわえて帰ってきた。独孤母は大変不思議に思ったが、覆うようにしてその卵を暖めたところ、遂に孵化して子どもが生まれた。生まれた時がちょうど昼頃だったため、「偃」と名付けた。宮中ではこの話を聞きつけ、引き取って養育することになった。偃は成長し、仁義と英知に溢れた大人になったため、徐国の君主として跡を嗣いだ。後に、あのを飼っていたが、この犬が卵を見つけ、くわえて帰ってきた<ref>鵠とは白鳥のこと。</ref>。独孤母は大変不思議に思ったが、覆うようにしてその卵を暖めたところ、遂に孵化して子どもが生まれた。生まれた時がちょうど昼頃だったため、「偃」と名付けた。宮中ではこの話を聞きつけ、引き取って養育することになった。偃は成長し、仁義と英知に溢れた大人になったため、徐国の君主として跡を嗣いだ。後に、あの'''犬の鵠蒼が死ぬ前、角が生え九つの尻尾を持つ黄龍に変身した'''という<ref>[[黄帝]]の暗喩でもあると思うし、ある意味[[共工]]のようでもあると考える。</ref>。又偃王が亡くなってから、徐の国の界に葬ったが、今もそこに狗の墓があるという<ref>項青, 2018-06, 百越文化圏における卵生説話の源流考 : 龍母伝説を中心に, 熊本学園大学文学・言語学論集 24・25(2・1), 熊本学園大学文学・言語学論集編集会議, p107</ref>。(張華、博物志)卷之七</blockquote>
# [[徐 (春秋)|徐君]]の[[宮人]]は[[妊娠]]して[[卵]]を生んだ。これを不詳とみなして、卵を水辺に棄てた<ref name="奥田尚57-58"/>。

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