「鳴っている雷が帝俊なのか槃瓠父さんなのか間違えないように。飛んできた雄鶏がダロンなのか帝俊なのか、ようく気をつけて、けっして間違えないように。」</br>
と言い合ったのだった。</br></blockquote>
== 解説 ==
* ミャオ族の雷神は太陽を出して干ばつを起こす「火雷神」の祝融で、父親が「蛙父さん」で水神の黄帝
となっている点である。水神と火神が二つの話で、'''役割が入れ替わっている'''のだ。のだ。しかし、墨子を読むと、まず「火雷神」が起こす干ばつが起き、次に「水雷神」が起こす洪水が起きた、とある。どちらの雷神も騒ぎを起こしたわけだけれども、ヤオ族伝承では「火雷神」が父さんに、ミャオ族伝承では「水雷神」が父さんに変わってしまっているのだ。最初は二人の雷神が暴れる話だったのだが、伝承の話し手がどちらに味方するかで見方が分かれて、ヤオ族の話とミャオ族の話に分かれてしまったのだろう。
== 具体例 ==