== 構造 ==
古琴の胴体は全長130cm前後で、伝統的にアオギリ製とされるが<ref name="cidian"/>、それ以外の木材も使われ、雲杉(トウヒ属)製も人気が高い<ref>http://www.nfgqw.com/qsview.asp?id=32., 梧桐、泡桐、杉木哪種作琴材最好, 南風琴社, 2010-09-29</ref>。7本の弦を有し、演奏者から見て遠い方から順に第1弦、第2弦、…、第7弦と数える。調弦方法にはさまざまなものがあるが、もっとも基本的な正調では第1弦から順に C D F G A c d であり、開放弦で五音音階を奏でることができる<ref name="cidian">中国音楽詞典, 人民音楽出版社, 1985, p305-306</ref>。右手の小指以外の4本の指を使って弾く。複数の弦を同時に弾くこともあり、音程としては八度・五度などが使われる。
[[ギター]]の[[フレット]]や琴柱のようなものは存在しない。左手も小指以外の4本の指を使うが、左指の使い方には散・泛・按の3通りがあるギターのフレットや琴柱のようなものは存在しない。左手も小指以外の4本の指を使うが、左指の使い方には散・泛・按の3通りがある<ref name="cidian"/>。
* 散 - 左指を使わない(開放弦)
* 泛 - 左指で軽く弦に触れて倍音を出す([[フラジオレット]])左指で軽く弦に触れて倍音を出す(フラジオレット)* 按 - 左指で弦を押さえて音の高さを変える。弾きながら指を動かして音高を変化させる技法([[ポルタメント]])が多用される。左指で弦を押さえて音の高さを変える。弾きながら指を動かして音高を変化させる技法(ポルタメント)が多用される。左指で押さえる場所を示す13個のしるしを「徽」と呼び、演奏者から見て右から左へ第一徽・第二徽……と呼ぶ。徽は開放弦に対する弦長比が単純な[[分数]]になるように定められており([[純正律]]を参照)、徽同士の間隔は一定しない。開放弦が 左指で押さえる場所を示す13個のしるしを「徽」と呼び、演奏者から見て右から左へ第一徽・第二徽……と呼ぶ。徽は開放弦に対する弦長比が単純な分数になるように定められており(純正律を参照)、徽同士の間隔は一定しない。開放弦が C の場合、徽と音の関係は以下のようになる<ref>{{cite book|和書|title=中国音楽詞典|publisher=, 人民音楽出版社|year=, 1985|pages=307}}, p307</ref>。
== 歴史 ==