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768 バイト追加 、 2024年10月25日 (金)
<blockquote>月と賭けをして勝ち、時の支配権を手に入れた。そこで太陽神の管理できない閏日を5日間作った(太陰暦と太陽暦の差)。(Wikipediaより)</blockquote>
とのことなのだが、サートゥルヌス(ギリシア神話のクロノス)は「時の神」ともされている。彼らは月の満ち欠け(太陰暦)の秩序だけでは正確に測れない1年を、サートゥルヌスが支配する閏日を儲けることで、正確なものとしようとしたのではないだろうか。サートゥルナーリアは、年末に無秩序の神サートゥルヌスが支配する特別な閏日を儲けて1年の長さを正確に調節しようとする祭祀から発展したものと推察される。閏日を測って全体としては「世界の秩序を守る」からこそ、サートゥルヌスは農業神ともなり得たのではないだろうか。日月王母の働きだけでは、「1年」という単位は管理しきれないと、古代の人々は考えたのだろう。そして、トートという名前も「饕餮」に類似している名といえないだろうか。とのことで、サートゥルヌスはローマで「'''太陽神の管理できない閏日'''」を管理する神とされたのではないだろうか。でも、それは全体から見れば、「暦と季節を正確に合わせる」という秩序を守る行為となったのである。
それはともかく、サートゥルヌスは「我が子を食らう神である」という神話を持ち、人身御供に性差はない。=== 同じ名前で違う神 違う名前で同じ神 ===こうして見ると、ローマのサートゥルヌスとエジプトのトートは、表面的には一方は「農耕神」であり、もう一方は「書記の神、知恵の神」であって共通点がないように思えるのに、どこかに共通した性質、共通した起源があったのではないか、と推察される。古代のヨーロッパ、中近東、アフリカ北岸は「同じ名前で違う神」だったり、「違う名前で同じ神」というものが多数いて、人々もそれを承知しており、当たり前のように慣習的に習合を行っていた。  例えばエジプトのセトとローマのサートゥルヌスは「似たような名前」だけれども、セトは「嵐の神」「軍神」の性質を持ち、サートゥルヌスは「農耕神」だから異なる神のように見える。でも、セトはトートの父親とする説がある。トートがセトから分かれた神であるとして、月の神でもあるトートは同じ月の神で、植物の豊穣神・農耕神であるミンと習合し、ミンはいきさつは分からないがセトとも習合しているから、総合的に見れば、'''セトには嵐の神、軍神、農耕神としての性質がある'''といえ、'''サートゥルヌスと性質が一致してくる'''のである。セト、トート、サートゥルヌスのセットは、「同じ名前で違う神」といえるし、「違う名前で同じ神」ともいえる。
=== ネイト・エジプト神話 ===

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