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816 バイト追加 、 2022年3月6日 (日) 19:46
古代中国では、河姆渡文化の遺跡から猪の紋様がついた「猪紋黒陶鉢」が出土している。猪は、胴体に「目」があり、体には桑ではないが、植物の葉のような文様がある。おおよそ6000年前には、猪(豚)に、「目」や「植物」と融合させた、何らかの神性を持たせた文化・思想があったことが分かる。更に時代が下った凌家灘文化からは、鷹の翼が豚の頭になった玉製の「太陽鳥」が出土しており、猪(豚)が太陽や鳥とも融合しているものだ、という思想に発展していることが分かる。元は、鳥が扶桑樹の枝に存在するものだとしても、その鳥と猪(豚)が融合したものが、太陽とも融合して、扶桑樹の頂点に君臨するもの、となっていることが分かる、と考える。
 
=== 蛇と布 ===
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'''蛇と契りし娘の話'''
 
昔、母と娘と二人、畑に赴きて麻を刈り取りたり。しかるに娘の姿はいつしか消え失せたれば、母不思議に思い、娘よ、と呼べどさらに応えなし。どこに行きしやと麻の中を出でて探せしに、娘は木陰に隠れ、仰向きて泣きおりたり。母その側に走り寄りて様子を見るに、娘の股間より蛇の尾見ゆ。驚きて湯をかけしに、蛇は死したり。娘はやがて妊娠して、間もなく数多の蛇を産みたり。(ブヌン族タケトド部族バクダツ社、『蕃調』武崙族p.333)<ref>神々の物語 台湾原住民文学選5 神話・伝説・昔話集、紙村徹編・解説他、草風館、340p</ref>
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== 参考文献 ==

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