=== ケルト神話 ===
[[ケルト神話]]に登場する女神(戦いの神)ケルト神話に登場する女神(戦いの神)[[モリガン]]、[[マッハ (ケルト神話)|ヴァハ]]、[[バズヴ]]([[ネヴァン]])は、戦場にワタリガラスの姿となって現れる。もしくは、肩にカラスが留まっている姿で描写されたり、バズヴがカラスの化身であると伝承されたりしている。神といっても清廉や崇高な印象ではなく、戦場に殺戮と死をもたらす存在として描かれることが多い。
=== 北欧神話 ===
[[北欧神話]]では、主神であり、戦争と死を司る神、北欧神話では、主神であり、戦争と死を司る神、[[オーディン]]の[[斥候]]として、2羽のワタリガラスの斥候として、2羽のワタリガラス[[フギンとムニン|「'''フギン'''(=思考)と'''ムニン'''(=記憶)」]]が登場する。このワタリガラスは世界中を飛び回り、オーディンに様々な情報を伝えているとされる。
=== ギリシア神話 ===
ギリシア神話では太陽神[[ギリシア神話]]では[[太陽神]][[アポロンアポローン]]に仕えていた。色は白銀(白・銀とも)で美しい声を持ち、人の言葉も話すことができる非常に賢い鳥だったとされる。しかし、ある時にカラスは、天界のアポロンと離れて地上で暮らす妻[[コローニス|コロニス]]が、人間の男である[[イスキュス]]と親しくしている(見間違いとも)とアポロンに密告(虚偽の報告とも)をした。アポロンは嫉妬して怒り、天界から弓で矢を放ち、コロニスを射抜いてしまった。死ぬ間際に「あなたの子を身ごもっている」と告げたコロニスの言葉に、我に返ったアポロンは後悔し、きっかけ(密告した・虚偽の報告をした)を作ったカラスに行き場の無い怒りをぶつけ、その美しい羽の色と美声と人語を奪った。カラスは天界を追放され、喪に服すかのように羽は漆黒に変わり、声も潰れて、言葉を話すどころか、醜い鳴き声を発することしかできなくなった。
;異説