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665 バイト追加 、 2023年1月16日 (月) 00:53
語源とも関連するが、女神としてのアストヒクの起源はヒッタイトの[[イスタヌ]]にあるのではないか、と思う。ヒッタイトは構成各部族の太陽女神を大習合させて、独特な太陽女神信仰を行っていた。[[イスタヌ]]はハッティ族の神から、ヒッタイトの太陽女神へと発展した女神である。太陽女神は天候とも関連するため、時代が下って、その地位が低下すると水神(河川や泉の神)に変化する傾向はヨーロッパに強いように思う。ヒッタイト時代から[[イスタヌ]]には星神としての性質があり、それがアストヒクへ受け継がれているように思う。
アストヒクと[[ヴィシャップ]]との一体性だが、管理人には[[ヴィシャップ]]の起源はヒッタイト神話の[[ウルシェム]]と思われ、元は「'''同じ太陽女神'''」と考えられていた可能性がある。ただし、その中でもアストヒクには星神、水神としての性質が強く、[[ヴィシャップ]]の前身である[[ウルシェム]]には冥界女神としての性質が強調されていたこと。また、エジプト神話のイシス・ネフティスのように「再生の女神」と「冥界女神」の二柱を組み合わせて女神を信仰する形式が地中海周辺地域で流行したことから、アルメニアではアストヒク(再生の女神)と[[ヴィシャップ]](冥界女神)で一対となるような女神信仰が行われたのではないか、と思われる。その後、イラン系のゾロアスター的(冥界女神)で一対となるような女神信仰が行われたのではないか、と思われる。その後、イラン系のゾロアスター的な、アラマズドとアナヒットの信仰が盛んとなったため、アストヒクは「娘神」の地位に移され、また[[ヴィシャップ]]は「冥界の悪女神」的な地位から更にアジ・ダハーカ的な「倒されるべき悪龍」へと変更されたのではないか、と思う。しかし、アストヒクとほぼ一対かつ一体として祀られていた名残が、アストヒク信仰であるのに「ヴィシャップ石」と呼ばれる女陰石(境界石)なのではないだろうか。石であるのは、[[ヴィシャップ]]が死んで石化した女神である暗喩のようにも思える。
== 参考文献 ==

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