アイギパーンは「ヤギパーン」と呼ばれ、ヤギと人間のハーフではなく、完全にヤギの姿をしているパーンである。オリンポスの神々が怪物的な巨人テュポーンから逃れ、動物の姿に身を隠したとき、アイギパーンは魚の尾を持つヤギの姿になった。その後、ゼウスとテュポーン達との戦いで、アイギパーンはゼウスが盗まれた筋を奪い返し、ゼウスを助けるようになった。その褒美として、神々の王は彼を山羊座の星々の中に置いた。アイギパーンの母であるエクス(山羊)は、おそらく山羊座と関係があったのだろう。
シバリオスは、ギリシャの植民地であったイタリアのシバリスで信仰されていたパーンである。