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** [[高御産巣日神]] - [[天若日子]]に[[天之麻迦古弓]]、[[天羽々矢]]を授ける。従わない[[天若日子]]を射殺す。
** [[天若日子]] - 天雅彦とも表記し、霊力を持つ[[天之麻迦古弓|天麻迦古弓]](あめのまかごゆみ)という弓と、[[天羽々矢]](あめのはばや)という矢を携えた弓矢の神。天の鹿児弓・天之波士弓(あめのはじゆみ)・天之加久矢(あめのかくや)など様々な表記名称がある。
; 中国神話* 黄帝 - 弓矢を発明した、と言われる。烏合という弓を持つ。;ヒンドゥー教
* シヴァ - 4本の腕に金剛杵と槍と弓矢と刀を持つ神。弓はピナーカといい、矢はパスパタという。
* ヴィシュヌ - サルンガという太陽の光で出来た弓と、炎と太陽の光からなり翼を持つ矢を、携えた神。
** マーラ - カーマを起源とし仏教・密教においては愛染明王と言い、天上界の最高神で弓を持つ神。愛の弓矢の効能から縁結びの神としても知られる。
;ギリシア神話
* [[エロース ]] - 始原神。その他、カーマデーヴァ、クピードーと共通した性質を持つ。
;ローマ神話
* クピードー(キューピッド) - 矢に射られた者は恋か失恋をする。カーマデーヴァとの多くの共通点から互いに影響があったことがうかがえる<ref>[https://kotobank.jp/word/吉祥天%28きちじょうてん%29-1523356 吉祥天] コトバンク</ref>。
中華文明圏において「強」「弱」という漢字に弓の字が使われているのは、それが武力の象徴であり、呪術用に特化して飾り物となった(弱の字は弓に飾りがついた姿を現している)武力を「弱」と捉えたことに注目できる。日本でも、このような弓の呪術性は、鳴弦という語に示され、平安時代に、宮中で夜間に襲来する悪霊を避けるために、武士たちによって、弓の弦をはじいて音を響かせる儀礼が行われていた。こうした用法から、世界各地で弓は弦楽器の起源の1つとなったと考えられ、儀式に用いる弓矢ではなく、本来の弓を楽器として用いる場合もあり、代表的な物として[ハープは楽器ではあるが、弓を起源としその形態を色濃く残すものでもある。
現在でも玄関や屋根に[[魔除け]]や[[お祓い]]や[[結界]]として、弓矢を飾る地方や人々をみることができるが、古くは『山城国風土記』逸文に流れてきた「丹塗りの矢」で現在でも玄関や屋根に魔除けやお祓いや結界として、弓矢を飾る地方や人々をみることができるが、古くは『山城国風土記』逸文に流れてきた「丹塗りの矢」で[[玉櫛媛|玉依姫]]が身ごもり[[賀茂別雷神]]が生まれたという話があり、[[賀茂神社]]の起源説話にもなっている。丹塗りとは[[赤#丹 (light red, hematite)|赤い色]]のことだが呪術的な意味を持っていたことが指摘される。望まれて抜擢されるという意味の「白羽の矢が立つ」とは、元は「神や[[物の怪]]の[[生け贄]]となる娘の選択の明示として、その娘の家の屋根に矢が立つ(刺さる)」という、日本各地で伝承される話から来ており、本来は良い意味ではなく、[[心霊現象]]としての弓矢を現している。が生まれたという話があり、賀茂神社の起源説話にもなっている。丹塗りとは赤い色のことだが呪術的な意味を持っていたことが指摘される。望まれて抜擢されるという意味の「白羽の矢が立つ」とは、元は「神や物の怪の生け贄となる娘の選択の明示として、その娘の家の屋根に矢が立つ(刺さる)」という、日本各地で伝承される話から来ており、本来は良い意味ではなく、心霊現象としての弓矢を現している。
広く庶民に知られる話としては『[[平家物語]]』の鵺退治がある。話の内容は「[[帝]](みかど)が病魔に侵されていたが、[[源義家]]が三度、弓の弦をはじいて鳴らすと[[悪霊]]は退散し帝は元に戻った。しかし[[病魔]]の元凶は死んではおらず帝を脅かし続けた。悪霊の討伐として抜擢された源三位入道頼政([[源頼政]])は、元凶である[[鵺]](ぬえ<ref>頭は[[サル]]、胴体は[[タヌキ]]、手足は[[トラ]]、尾は[[ヘビ]]。元は[[トラツグミ]]の不気味な鳴き声のみから想像したもので形は曖昧だったともいう。</ref>)という妖怪・もののけを強弓、[[弓張月]]<ref>弓張り月と表記した場合は月のこと。</ref> で退治した」というものだが、記述から弓矢には、[[楽器]]として悪霊を祓う力と武器として[[魔物]]を退治する力があると、信じられていたことが窺える。

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