門番(アッカド語版では名前は不明<ref>Dalley, 1989, page155</ref>)は急いでエレシュキガルにイシュタルの到着を伝える。エレシュキガルは、イシュタルを中に入れるよう命じるが、「古代の儀式に従って彼女を扱うように」と告げる<ref>Dalley, 1989, page156</ref>。門番はイシュタルを冥界に入れ、門を一つずつ開けていく<ref>Dalley, 1989, page156</ref>。各ゲートで、イシュタルは服を一枚脱ぐことを強いられる。ようやく7つ目の門をくぐったときには、彼女は裸になっていた<ref>Dalley, 1989, pages156–157</ref>。怒ったイシュタルはエレシュキガルに殴りかかるが、エレシュキガルは召使いのナムタルに命じてイシュタルを幽閉し、60の病を解き放った<ref>Dalley, 1989, page157-158</ref>。
イシュタルが冥界に降りた後、地上ではすべての性行為が停止された<ref>Dalley, 1989, pages158–160</ref><ref>Brandão, 2019, pp15-16</ref>。アッカド語のニンシュブルに相当するパプスカル神<ref>Bertman, 2003, page124</ref>は、知恵と文化の神エアに状況を報告する<ref>Dalley, 1989, pages158–160</ref>。。エアはアス・シュ・ナミール(Asu-shu-namir)という両性具有の存在を作り、エレシュキガルのもとに送り、彼女に対して「偉大なる神々の名」を唱え、命の水の入った袋を要求するようにと言った。