: 矢筈をつまんで射る弓<ref name="matsuo27" />。ピンチ式の弓の射法では回転力は加わりにくいが、指を弦にからめる射法もあり、その場合は弦上の保持部分に時計回りの回転力が加わる<ref name="matsuo29">松尾牧則, 弓道 その歴史と技法, 2013, page29, 日本武道館</ref>。
; 蒙古式
: 弦を親指の関節部分に掛けて射る弓<ref name="matsuo27" />。蒙古式の弓の射法では弦上の保持部分に反時計回りの回転力が加わるため矢は弓の'''右側'''に保持する<ref name="matsuo29" />。親指の保護のため蒙古式の弓を用いる多くの地域でリング状の保護具を用いる<ref name="matsuo29" />。日本の和弓では手袋と弽([[ゆがけ]])で指を保護している。日本の和弓では手袋と弽(ゆがけ)で指を保護している<ref name="matsuo29" />。
== 派生物 ==
弓矢から派生したものとして[[クロスボウ|洋弓銃]]([[機械弓]]の一種)・[[バリスタ (兵器)|大型の機械弓]]などがある。現在では大型の機械弓は消滅した。洋弓銃はスポーツとして楽しまれている。弓矢から派生したものとして洋弓銃(機械弓の一種)・大型の機械弓などがある。現在では大型の機械弓は消滅した。洋弓銃はスポーツとして楽しまれている。<ref>{{要出典|date=2020年6月|そのうち洋弓銃は[[警察]]の武器、[[軍隊]]の[[兵器]]として採用する国もある。}}<sup>''(要出典、2020年6月、そのうち洋弓銃は警察の武器、軍隊の兵器として採用する国もある。)''</sup></ref>
== 西洋における弓矢 ==
=== 一般的な弓矢 ===
; [[アーチェリー|洋弓]]: ヨーロッパ全般に普及した弓の丈が短い弓で、馬上使用にも適している。リカーブボウやコンポジットボウのことで、[[東洋]]の短弓と分類上の明確な区別はなく、中華文明圏では単に弓といわれる。[[オリンピック競技]]としてのアーチェリーに使用される弓矢を示す場合もあるが、アーチェリーは弓矢を使った射的を全てを表す英単語で、流鏑馬もアーチェリーと英語圏では表現される。アーチェリーの相対語として銃を使った射的を[[シューティング]]という。ヨーロッパ全般に普及した弓の丈が短い弓で、馬上使用にも適している。リカーブボウやコンポジットボウのことで、東洋の短弓と分類上の明確な区別はなく、中華文明圏では単に弓といわれる。オリンピック競技としてのアーチェリーに使用される弓矢を示す場合もあるが、アーチェリーは弓矢を使った射的を全てを表す英単語で、流鏑馬もアーチェリーと英語圏では表現される。アーチェリーの相対語として銃を使った射的をシューティングという。
; [[ロングボウ]]
: 丈の長い弓で湾曲型の弓を指し、リカーブボウやコンポジットボウの相対語として使用されることもある。[[イギリス]]の[[ウェールズ]]地方のロングボウがとくに知られ、使いこなすには相当な腕力が必要で、ほとんどが単弓で弓丈が長いことから重いため、弓歩兵が使用したといわれる。ロングボウの丈が長い弓の意味においては日本以外では、ほとんど見ることが出来ない珍しい物である。
=== 機械弓といわれる弓矢 ===
[[File:Greek Fire Catapult (Harper's Engraving).png|thumb|right|230px|火矢を放つカタパルト:古代ギリシャ]][[File:Carquois.jpg|thumb|right|100px|<ref>[[ヤモリ]]が象られた。</ref> 東南アジアの矢筒]]
; [[クロスボウ]]
: ボウガンという名称でも知られる。少ない力で弓が引け大きな力で矢を飛ばせるが、連射性が悪い。日本では洋弓と銃を併せた形状から洋弓銃とも言う。