== 分布 ==
[[本州]](青森県)から、[[四国]]、[[九州]]の[[屋久島]]まで分布し、主に山地に自生する{{sfn|本州(青森県)から、四国、九州の屋久島まで分布し、主に山地に自生する<ref>辻井達一|, 1995|p=44}}{{sfn|, p44</ref><ref>鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文|, 2014|p=245}}。また[[北海道]]各地にも広く造林されていて、植林の北限は日本海沿岸の[[羽幌町|羽幌]]にある{{sfn|, p245</ref>。また北海道各地にも広く造林されていて、植林の北限は日本海沿岸の羽幌にある<ref>辻井達一|, 1995|p=47}}, p47</ref>。古くから植林されており、日本の造林面積としては最も広い樹種である{{sfn|<ref>平野隆久監修 永岡書店編|, 1997|p=286}}。沢沿いなど比較的水分と栄養分に富む環境を好む傾向があり、[[植林]]の際にも谷間はスギ、中腹は, p286</ref>。沢沿いなど比較的水分と栄養分に富む環境を好む傾向があり、植林の際にも谷間はスギ、中腹は[[ヒノキ]]や[[サワラ (植物)|サワラ]]、尾根筋は[[マツ]]と植え分けられる。
堆積物中の[[花粉]][[化石]]の調査結果によれば、日本列島は[[氷期]]に堆積物中の花粉化石の調査結果によれば、日本列島は氷期に[[マツ]]類が卓越した時期を除けば、おおむねスギ林が分布していたことが判明している。特に気候が温暖化し始めた1万年前頃から伊豆半島周辺域や日本海側でスギ林が繁茂し始め、2000年 - 1500年前にはスギ花粉の出現率は70%を超えるほどの繁栄期を迎えていた<ref>高原光「日本列島に広がっていたスギ林」『森林の環境100不思議』p69 日本林業技術協会 1992年2月15日刊 {{, 全国書誌番号|:99066256}}</ref>。
中国[[浙江省]]の天目山に分布するヤナギスギ''Cryptomeria fortunei'' が日本のスギと同種であるという研究もある<ref>{{Cite journal|和書|author=佐橋紀男 |author2=渡辺幹男 |author3=三好彰 |author4=程雷 |author5=殷敏 |year=1999 |title=中国の天目山と日本の屋久島・伊豆大島産のスギの遺伝的特性 |url=https://doi.org/10.11334/jibi1954.45.6supplement2_630 |journal=耳鼻と臨床 |ISSN=0447-7227 |publisher=耳鼻と臨床会 |volume=45 |issue=6Supplement2 |pages=630-634 |doi=10.11334/jibi1954.45.6supplement2_630 |CRID=1390282680477923456}}</ref>。スギの変種の一つカワイスギ''Cryptomeria japonica var. sinensis''ともされる<ref>{{Cite web |title=スギ Cryptomeria japonica ヒノキ科 Cupressaceae スギ属 三河の植物観察 |url=https://mikawanoyasou.org/data/sugi.htm |website=mikawanoyasou.org |accessdate=2022-03-17}}</ref><ref>{{Cite web |title=河合杉はどんな植物?Weblio辞書 |url=https://www.weblio.jp/content/%E6%B2%B3%E5%90%88%E6%9D%89 |website=www.weblio.jp |accessdate=2022-03-17}}</ref>。