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アグラオニケに関する[[伝記]]的な資料はほとんど存在しないが、2つの著作の合わせて3ヶ所に、短い記述があることは確認されている。著作の一つは、[[古代ローマ]]の著述家[[プルタルコス]]の随想集『倫理論集（モラリア）』、もう一つは、[[ヘレニズム]]の詩人[[ロドスのアポローニオス]]の[[叙事詩]]『[[アルゴナウティカ]]』の[[古註]]である{{R|ogilvie86|bicknell83}}。アグラオニケに関する伝記的な資料はほとんど存在しないが、2つの著作の合わせて3ヶ所に、短い記述があることは確認されている。著作の一つは、古代ローマの著述家プルタルコスの随想集『倫理論集（モラリア）』、もう一つは、ヘレニズムの詩人ロドスのアポローニオスの叙事詩『アルゴナウティカ』の古註である。
{{Quote|アグラオニケが経験から月食の起こる満月の周期を知って月が大地の影に占められる時を予測し、彼女が月を引き降ろしたと女たちを欺き信じさせた|プルタルコス|<blockquote>アグラオニケが経験から月食の起こる満月の周期を知って月が大地の影に占められる時を予測し、彼女が月を引き降ろしたと女たちを欺き信じさせた（プルタルコス, 『結婚訓』48 145c（瀬口昌久訳）{{R|moralia2}} }}145c（瀬口昌久訳））</blockquote> {{Quote|ヘゲトルの娘で天文学に長けたアグラオニケは、月蝕のさいにいつも呪文をかけて月を引きずり下ろすふりをしていた|プルタルコス|<blockquote>ヘゲトルの娘で天文学に長けたアグラオニケは、月蝕のさいにいつも呪文をかけて月を引きずり下ろすふりをしていた（プルタルコス, 『神託の衰微について』13 417a（丸橋裕訳）{{R|moralia5}} }}417a（丸橋裕訳））</blockquote>
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== 記録 ==
『モラリア』の中では、『結婚訓』と『神託の衰微について』の2篇にアグラオニケについての記述がある。
また、『アルゴナウティカ』の古註には、以下のような記述がある。
