ただ、獣(熊)と化した夫の姿を見てしまったことが、夫婦の決別と塗山氏女の死に繋がるので、これは「見るな」の[[禁忌]]を伴う[[プシューケー]]型神話・伝承の起源の一つに繋がると考えられる。また、異形の夫との関わりの中でやはり「見るな」の禁忌が関わってくる「[[青ひげ]]型神話・伝承」の起源にも繋がる可能性がある。
また、塗山氏女の夫の[[禹]]は熊に変身して治水を行った、とされているが、本来「熊」をトーテムにしていたのは塗山氏女の方だったのではないだろうか。そうだとすれば、塗山氏女は[[檀君神話]]の熊女と連続性がある女神といえることになると考える。
== 参考文献 ==