== その他 ==
* 迷宮脱出の逸話より「アリアドネの糸」という言葉が生まれた。難問解決の手引き・方法の意味で使われる。
== 私的考察 ==
=== TNの子音を持つ女神として ===
アリアドネーは[[テーセウス]]の[[ミーノータウロス]]退治を幇助しており、軍神としての性質がある。この点は[[アーテーナー]]女神と一致する性質である。糸玉をアイテムとして使用する点は、アリアドネーの縫織神としての性質が示唆される。幇助する軍神である点は[[西王母]]の部下の[[九玄天女]]、縫織神である点は[[西王母]]を思わせる。夫と離別する点は、嫦娥型の[[逃走女神]]である。[[嫦娥]]が死して「月の桂の木([[蚩尤]]、雄牛神)の妻」となる(あるいは支配者となる)ことを併せれば、[[ディオニューソス]]とは[[蚩尤]]のことと言えないだろうか。
また、[[ディオニューソス]]信仰と関連した場合には、アリアドネーとは[[アルテミス]]女神と性質が交通する女神であるように思う。(少なくとも子音は一致している。)
=== 語源について ===
アリアドネーにはハグネ(hagne)という諡号がつき、その語源はインド・ヨーロッパ祖語 *h₁ngʷ-ni- から派生したものではないか、と管理人は考える。すなわちインド神話のアグニ、イラン神話のアータルと同語源と思われる。ラテン語のignis、英語のigniteと「火」に関する名前といえる。
== 参考文献 ==
** フェリックス・ギラン 『ギリシア神話』 青土社 1991年 ISBN 4-7917-5144-2
* Wikipedia:[https://en.wikipedia.org/wiki/Ariadne Ariadne](最終閲覧日:22-10-13)
== 私的考察 ==
=== TNの子音を持つ女神として ===
アリアドネーは[[テーセウス]]の[[ミーノータウロス]]退治を幇助しており、軍神としての性質がある。この点は[[アーテーナー]]女神と一致する性質である。糸玉をアイテムとして使用する点は、アリアドネーの縫織神としての性質が示唆される。幇助する軍神である点は[[西王母]]の部下の[[九玄天女]]、縫織神である点は[[西王母]]を思わせる。夫と離別する点は、嫦娥型の[[逃走女神]]である。[[嫦娥]]が死して「月の桂の木([[蚩尤]]、雄牛神)の妻」となる(あるいは支配者となる)ことを併せれば、[[ディオニューソス]]とは[[蚩尤]]のことと言えないだろうか。
また、[[ディオニューソス]]信仰と関連した場合には、アリアドネーとは[[アルテミス]]女神と性質が交通する女神であるように思う。(少なくとも子音は一致している。)
=== 語源について ===
アリアドネーにはハグネ(hagne)という諡号がつき、その語源はインド・ヨーロッパ祖語 *h₁ngʷ-ni- から派生したものではないか、と管理人は考える。すなわちインド神話のアグニ、イラン神話のアータルと同語源と思われる。
== 関連項目 ==