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111 バイト追加 、 2022年9月30日 (金) 19:35
== 私的解説 ==
[[塗山氏女]]は夫である[[禹]]の変身した姿である熊を見て逃げ出してしまう。要は彼女は「[[逃走女神]]」の一種であって、逃げ出した後に石と化す('''死'''の暗喩)ところは、月に逃げてヒキガエルと化してしまう[[嫦娥]]と、神話的に結果が「'''死'''」を意味する、という点で「'''同じ女神'''」といえる。ただし、塗山氏女は「普通の女性」的に描かれていて、[[嫦娥]]のような[[西王母]]的な性質には乏しい。また蛇身人頭の女神でもないので[[女媧]]的とも言いがたい。的とも言いがたい。そのくらい「女神」としてはかなり地位が低下して崩れた存在である、といえる。
[[塗山氏女]]の夫である[[禹]]は統治(治水)に成功した[[黄帝]]になぞらえられている面があり、[[嫦娥]]の夫である[[羿]]は弓の名手であって、やはり[[黄帝]]になぞらえられている面がある。[[黄帝]]に実在の人物としてのモデルが存在したとすれば、その人物は「'''妻とはあまりうまくいっていなかった'''」と推察される状況である。

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