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942 バイト追加 、 2022年9月29日 (木) 20:22
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他にも、前述の通り両親のアシナヅチ・テナヅチの名前には「手足を撫でる」意味があるが、櫛名田比売は全身を[[櫛]]にされて両親の撫でる手も足もない形状になったことから、姿形だけでなく立場も「アシナヅチ・テナヅチの娘」から「スサノオのもの」に変化した<ref group="注">本来の娘の姿では妻として、[[櫛]]の姿では所有物として、いずれにしても[[八俣遠呂智]]退治の約束が結ばれた時点で櫛名田比売の所有権は両親からスサノオに移っている。</ref>ことを表しているとする説もある。
 
== 私的解説 ==
[['''櫛''']]は「魂」に通じる言葉であると共に、神霊的に攻撃性のあるアイテムとされている。櫛名田比売が自らの[[櫛]]を須佐之男に与える、あるいは自らが[[櫛]]に変身して須佐之男を守護する、ということは須佐之男の[[八俣遠呂智]]退治を「'''守護女神が応援している'''」ということになり、須佐之男の戦いの勝利の理由と正当性を示すモチーフとなっている。
 
起源はおそらく「'''[[西王母]]が[[炎帝神農|炎帝]]との戦いで[[黄帝]]を支援した'''」という故事である。そしてこれが[[黄帝]]が[[人身御供]]禁止を求めて戦った根拠の一つとなり得るのではないか、と考える。よって[[八俣遠呂智]]神話の須佐之男には[[黄帝]]の性質が投影されているといえる。
 
櫛名田比売には「豊穣をもたらす女神」として[[西王母]]的な性質が与えられているのであろう。一方「開墾(や田)の女神」としては[[女媧]]的な性質も含まれていると思われる。
== 系譜 ==
[[大山津見神]]の子である[[足名椎神|足名椎]]・[[手名椎神|手名椎]]夫婦の八柱の娘の末子で、大山津見神の子である足名椎・手名椎夫婦の八柱の娘の末子で、[[伊邪那岐命]]の子[[須佐之男命]]に娶られる。後に二神の間に[[八島士奴美神]]が生まれ、その子孫が後に二神の間に八島士奴美神が生まれ、その子孫が[[大国主神]]になる。
なおクシナダヒメとスサノオの子は『古事記』では八島士奴美神、『日本書紀』正伝では大己貴命(大国主)とされている。また『古事記』において大己貴命はスサノオとクシナダヒメの六世目の子孫とされている。
== 祀る神社 ==
稲田の神として信仰されており、[[廣峯神社]]([[兵庫県]][[姫路市]])、[[氷川神社]]([[さいたま市]][[大宮区]])、[[須佐神社 (出雲市)|須佐神社]]([[島根県]][[出雲市]])、[[八重垣神社]](島根県[[松江市]])、[[須我神社]](島根県[[雲南市]])、[[八坂神社]]([[京都市]][[東山区]])、[[櫛田神社 (射水市)|櫛田神社]]([[富山県]][[射水市]])、[[櫛田宮]]([[佐賀県]][[神埼市]])六所神社のほか、各地(旧武蔵の国に偏在)の[[氷川神社 (曖昧さ回避)|氷川神社]]で祀られている。稲田の神として信仰されており、廣峯神社(兵庫県姫路市)、氷川神社(さいたま市大宮区)、須佐神社(島根県出雲市)、八重垣神社(島根県松江市)、須我神社(島根県雲南市)、八坂神社(京都市東山区)、櫛田神社(富山県射水市)、櫛田宮(佐賀県神埼市)六所神社のほか、各地(旧武蔵の国に偏在)の氷川神社で祀られている。
多くの神社では、夫のスサノオや子孫(又は子)の大国主などと共に祀られている。
クシナダヒメを単独で祀っている神社としては、[[茨城県]][[笠間市]]にある[[稲田神社]]、[[島根県]][[仁多郡]][[奥出雲町]]の稲原にある[[稲田神社 (島根県)|稲田神社]]があり、特に奥出雲町の稲田神社の近くには稲田姫の産湯として伝えられている「産湯の池」と、臍(へそ)の緒を竹で切ったと伝えられる「笹の宮」がある。クシナダヒメを単独で祀っている神社としては、茨城県笠間市にある稲田神社、島根県仁多郡奥出雲町の稲原にある稲田神社があり、特に奥出雲町の稲田神社の近くには稲田姫の産湯として伝えられている「産湯の池」と、臍(へそ)の緒を竹で切ったと伝えられる「笹の宮」がある。
[[福岡県]][[福岡市]]にも[[櫛田神社 (福岡市)|櫛田神社]]があるが、ここの祭神は大幡主大神・天照大神・素戔嗚大神である。ただし、元々はクシナダヒメを祀っていたとする説もある
<references group="注"/>
== 私的解説 私的注釈 ==
<references group="私注"/>
[[Category:境界神]]
[[category:穀物神]]
[[category:西王母型女神]]
[[category:女媧型女神]]

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