== 人柱について ==
陶寺遺跡kからは、宮殿建築の基礎工事開始時に作られた祭祀(さいし)坑と思われる遺構が発見されている。陶寺遺跡からは、宮殿建築の基礎工事開始時に作られた祭祀(さいし)坑と思われる遺構が発見されている。
遺構は1号宮殿の基礎西側に位置し、発見時は灰坑の形状も整い、上下2層に分かれていた。上層の灰坑は地表から約30~40センチの深さにあり、坑内からは完全な形状をとどめたブタの骨、犬などの動物の部分的な骨が見つかり、陶寺文化初期の土器片も大量に出土した。下層からは'''3人分の人骨が出土した'''。成人2人、子ども1人で、うち子どもは頭部と胴体がばらばらで、頭は灰坑のもう片方の隅にあった。