=== 神話、伝説、民俗 ===
* ギリシア神話:ゼウス・リカイオス。アルカディアで最も高い山であるリカイオン山(「狼山」)の斜面における古代の祭り「リカイア」に関連して。ゼウス・リカイオスに捧げられた生贄の動物の内臓の中に、人間の内臓も混ぜられていたとのことである。
* 中世ヨーロッパにおいては、狼はしばしば死や恐怖の対象として描写される。北欧神話では巨大な狼である[[フェンリル]]が神々の敵として描かれている。童話の『[[赤頭巾]]』では、狼は赤頭巾を食べようとする悪役として描かれている。18世紀中旬には、「[[ジェヴォーダンの獣]]」と呼ばれる巨大な狼(大[[山猫]]とも)が出現したとされ、フランス中部地方を震撼させた。しかし、オオカミは一匹だけで大きな獲物を狩る習性はなく、臆病な動物であるため、科学的に見てこの事件にオオカミは関わっていないとされている。
* キリスト教でも、狼は邪悪な害獣として扱われることが多く、七つの大罪では、[[ユニコーン]]や[[ドラゴン]]と同じく『憤怒』を象徴する動物として扱われることがある。